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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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大河ドラマ「新選組!」感想(めちゃめちゃ長いよ)

昨日で最終回だった「新選組!」。いやー1年間頑張った。出演者がじゃなくて、観てたあたしが。長かったよ、長いよ大河ドラマ。とか言ってアメリカの「フレンズ」はもう10年間もやってて、毎回飽きずに観てるんだけど。
というわけで、1年間のまとめの感想です。

★ベスト・エピソード
1位 「新選組誕生」
壬生浪士組が、「新選組」という名前をもらったのと同時に、芹沢鴨を暗殺する回。鴨ですよ。やっぱ鴨ですよ。ああもう出ないんだーと思うと本当に残念だったなあ。鈴木京香のお梅もピッタリで、とにかくこの二人のシーンはテレビで見るのが贅沢だった。

2位 「寺田屋大騒動」
これはもう新撰組というか、ほとんど三谷コントという感じで、中でも土方と井上源さんの茶番劇に爆笑。やっぱこのへんになると、三谷組長い人の方が演技に格段の差が出た。

3位 「ある隊士の切腹」
勘定方の河合が、武田観柳斎の罪をかぶって死ぬエピソード。どうせ死んだ後に飛脚が来るんだろうな、とは思ったものの、だらだらと泣きに走らず、飛脚の鈴の音に振り返る土方、という絶妙な余韻を残して終わったとこがすごく良かった。一人で見てたら絶対泣いてたと思う。

★ベスト・キャスト
1位 芹沢鴨(佐藤浩市)
鴨ですよ。しつこいけど鴨ですよ。「壬生義士伝」の斉藤一も良かったけど、鴨の暴れん坊振りが本当にピッタリ。というか、申し訳ないが周囲の若造たちと比べると立派過ぎ。この人一人の肩に「時代劇」がかかってました。

2位 土方歳三(山本耕史)
お気に入りの歳ちゃんだけに、最初はなんでこれ? と思ったものの、やー良かったですよ。素顔とは全く違う骨太な感じ、和装も洋装もピッタリ、お笑いもやれる土方なんて前代未聞。

3位 伊東甲子太郎(谷原章介)
これって誰ですかね。あたしは初めて見ました。ただ単にカッコ良いです。冷静沈着、品があり頭も良さそうといった雰囲気が、まさに伊東という感じ。出番も少なく大した見せ場もなかったのが残念。

★ワースト・キャスト
1位 永倉新八(山口智充)
似てない物真似を延々と見せられてるような違和感が、最後の最後までぬけなかった。みんなが肩の力を抜いて演じてるような回でも、お笑い出身なのに笑いひとつおこせないような気張り方が、見てて本当に痛かった。

2位 滝本捨助(中村獅童)
いくつもの危機の度に、「斬れ! 斬られろ!」と言ってたのに、死んだのが最終回の終了10分前というのに思わず失笑。とことんうざいキャラだった。

3位 大石鍬次郎(知らん)
チョイ役だったのにも関わらず、驚くほどの棒読みでした。テレビに出して良いんでしょうか。そんだけ。

全体的には、近藤勇を、いや新撰組を最後まで善人として描いたのに、ちょっと疑問を感じます。香取慎吾がどうこうではなく、酔わせてのだまし討ちみたいな伊藤の暗殺まで、近藤は誠実に接しましたでは、見ててトホホなんですよね。
普段はこすっからそうで温和な感じなのに、手口は汚く恐ろしく、でもなんだかカッコ良くてついていってしまう、みたいな感じの方が、最後の打ち首も視聴者は納得できたんではなかろうか。
そして新撰組の魅力は、ダーティさと愚直なまでの忠誠心にあると思ってるあたしは、やっぱり、あの爽やかさはあかんかったです。

でも1年間、また新撰組の本を読み返したりとか楽しかったです。
最終回でふと気がついたのが、「京言葉指導」「薩摩言葉指導」「土佐言葉指導」というのはいるのに、「会津言葉指導」というのがないこと。やっぱり「~~じゃき」「~~でごわす」は良くても、松平容保が「~~だべした」と話すのはまずいってことだな。
by bigblue909 | 2004-12-13 09:34 | ドラマ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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