大人計画「ふくすけ」 シアターBRAVA!
初の大人計画です。私らがあっさり日曜のマチネを取れたから苦労感がなかったけど、チケット取れなかった人がかなりいたみたい。まあ、超豪華キャストだもんね。
松尾スズキは映画「悪人」みたいな真面目な演技をしてるところをたまに見るぐらい。んで多分本領発揮なのであろうコミカルな面は「イン・ザ・プール」の演技とか、「ユメ十夜」の第六夜の監督・脚本とか、何をやったかは忘れたけど死ぬほど笑った覚えがある。「ユメ十夜」の方は安部サダヲが主役だったので、やっぱり本領発揮だったんだろうな。
そんなわけで笑いに関してはあまり心配してなかったんだけど、始まってしょっぱなから女性性器の放送禁止用語が出てきたので、さすがの関西人も(?)どん引きして静まり返ったんだけど、あまりにも連発するもんだから勢いに押されてだんだんみんな笑い出した。ちなみに私も笑ったw これ、WOWOWとかの有料放送でもオンエアは無理だろうな。
この「ふくすけ」は21年ぶりの再演で、問題作と呼ばれていたらしいけど、見てみればなぜだかすぐわかる。安部サダヲが演じる薬害の奇形児は、頭が大きくて(エレファントマンみたいな形)ふくすけ人形そっくりだから。それをひたすら明るく「生まれてこなくちゃ良かったのに!」とスローガンのように掲げる。問題作と呼ばれないわけがない。・・・けど、私は初めてだからよくわからないけど、大人計画って毎回こういうのみたい?
多部未華子が娼婦の役を演じるんだけど、夜のショーのシーンで本物のストリッパーだったんだろうか、突然上半身裸になって踊った女性二人がいて、ちょっと驚いた。まあ、美乳だったけどw 終始笑いっぱなし、歌も踊りも飛び出す、障害を笑いのネタにする勇気(実は松尾スズキが共感してるだけ?)には感心させられた。
けど→安部サダヲが宗教の教祖となり、大竹しのぶが選挙に立候補した←辺りから、やーな予感はしてたんだけど、やっぱり・・・。これって5月の「シレンとラギ」と骨組みが全く同じじゃない? つまり、古典なんです。古典も良いとこ、コテンコテンです。もう→近親相姦親殺しオチ←はやめない? しかもラストの→皆殺しディナー←も見たことあるよ。斬新なようで、本当に古いの。お芝居を観るようになってから、シェイクスピアものばかり観てたので、もうそういうのはしばらく良い、現代の新しいのが観たいと思って作品を選んでるのに、こうも焼き直しばかり見せられると・・・。
まあ私は所詮映画バカなので、わかってないと言えばわかってないんだろうけど、もし私が作り手だったら、ああいう展開は意地でもしないと思う。設定が型破りだっただけに期待は大きく、だからお決まりの展開に落ちていった時はちょっと興ざめしちゃった。
とは言っても古田新太は「シレンとラギ」の数十倍良かったし(もーシレラギがゼロ標準になっててごめん)、お初の大竹しのぶは「勝・新」で悪口を言われてたわりに二人の息も合ってたと思う。やっぱりうまい。普段あのおっとりした話し方をテレビで見てるから余計に、なんにでもなれる人なんだなと思う。
そして安部サダヲは予想以上だった。まあ映画で見るままと言えばそうなんだけど(笑)、観客を目の前にして笑わせるって相当難しいと思う。実際この舞台の中でも、みんなと同じテンションでやってるのに笑いをとれない人は何をやってもとれないんだよね。でもサダヲは(ってうちの子みたいに言うな)外さない。さすがだ。
チケットを取ったもののどうにも不安だった「ウィズ」、ネットで練習風景映像なども少しずつ出てきて、良さそうなので一安心。私のシフトも、うまい具合に公演時間を避けてたし。
それにしても、佐渡さんが兵庫県立芸術文化センターの芸術監督ゆえに芸文でたくさん公演を見れるように、神奈川芸術劇場の芸術監督の宮本亜門氏は、やっぱりここが拠点で、いろいろイベントをしてるみたいで羨ましい。今月WOWOWで「サロメ」を放送するのでとっても楽しみ。
松尾スズキは映画「悪人」みたいな真面目な演技をしてるところをたまに見るぐらい。んで多分本領発揮なのであろうコミカルな面は「イン・ザ・プール」の演技とか、「ユメ十夜」の第六夜の監督・脚本とか、何をやったかは忘れたけど死ぬほど笑った覚えがある。「ユメ十夜」の方は安部サダヲが主役だったので、やっぱり本領発揮だったんだろうな。
そんなわけで笑いに関してはあまり心配してなかったんだけど、始まってしょっぱなから女性性器の放送禁止用語が出てきたので、さすがの関西人も(?)どん引きして静まり返ったんだけど、あまりにも連発するもんだから勢いに押されてだんだんみんな笑い出した。ちなみに私も笑ったw これ、WOWOWとかの有料放送でもオンエアは無理だろうな。
この「ふくすけ」は21年ぶりの再演で、問題作と呼ばれていたらしいけど、見てみればなぜだかすぐわかる。安部サダヲが演じる薬害の奇形児は、頭が大きくて(エレファントマンみたいな形)ふくすけ人形そっくりだから。それをひたすら明るく「生まれてこなくちゃ良かったのに!」とスローガンのように掲げる。問題作と呼ばれないわけがない。・・・けど、私は初めてだからよくわからないけど、大人計画って毎回こういうのみたい?
多部未華子が娼婦の役を演じるんだけど、夜のショーのシーンで本物のストリッパーだったんだろうか、突然上半身裸になって踊った女性二人がいて、ちょっと驚いた。まあ、美乳だったけどw 終始笑いっぱなし、歌も踊りも飛び出す、障害を笑いのネタにする勇気(実は松尾スズキが共感してるだけ?)には感心させられた。
けど→安部サダヲが宗教の教祖となり、大竹しのぶが選挙に立候補した←辺りから、やーな予感はしてたんだけど、やっぱり・・・。これって5月の「シレンとラギ」と骨組みが全く同じじゃない? つまり、古典なんです。古典も良いとこ、コテンコテンです。もう→近親相姦親殺しオチ←はやめない? しかもラストの→皆殺しディナー←も見たことあるよ。斬新なようで、本当に古いの。お芝居を観るようになってから、シェイクスピアものばかり観てたので、もうそういうのはしばらく良い、現代の新しいのが観たいと思って作品を選んでるのに、こうも焼き直しばかり見せられると・・・。
まあ私は所詮映画バカなので、わかってないと言えばわかってないんだろうけど、もし私が作り手だったら、ああいう展開は意地でもしないと思う。設定が型破りだっただけに期待は大きく、だからお決まりの展開に落ちていった時はちょっと興ざめしちゃった。
とは言っても古田新太は「シレンとラギ」の数十倍良かったし(もーシレラギがゼロ標準になっててごめん)、お初の大竹しのぶは「勝・新」で悪口を言われてたわりに二人の息も合ってたと思う。やっぱりうまい。普段あのおっとりした話し方をテレビで見てるから余計に、なんにでもなれる人なんだなと思う。
そして安部サダヲは予想以上だった。まあ映画で見るままと言えばそうなんだけど(笑)、観客を目の前にして笑わせるって相当難しいと思う。実際この舞台の中でも、みんなと同じテンションでやってるのに笑いをとれない人は何をやってもとれないんだよね。でもサダヲは(ってうちの子みたいに言うな)外さない。さすがだ。
チケットを取ったもののどうにも不安だった「ウィズ」、ネットで練習風景映像なども少しずつ出てきて、良さそうなので一安心。私のシフトも、うまい具合に公演時間を避けてたし。
それにしても、佐渡さんが兵庫県立芸術文化センターの芸術監督ゆえに芸文でたくさん公演を見れるように、神奈川芸術劇場の芸術監督の宮本亜門氏は、やっぱりここが拠点で、いろいろイベントをしてるみたいで羨ましい。今月WOWOWで「サロメ」を放送するのでとっても楽しみ。
by bigblue909
| 2012-09-13 22:14
| エンタメ