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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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新撰組を辿る旅

昨日、一人で京都に行ってきましたよ。念願の桂離宮拝観。でもその前に、新撰組を辿る旅をしよう! ってことで、一人だからこそできるマニアックなスケジュール組んで挑みました。

まずは京都駅からバスで四条大宮へ。ここから数分歩くと、光縁寺という所に着きます。民家に挟まれてて、入り口もとても狭くて見つけにくいかも。この入り口をくぐると、住職らしき人がなにか作業をしてて、「初めて?」と訊かれた。初めてですと答えると、簡単な説明をしてくれる。供養料¥100を箱に入れて、案内書の紙切れをくれた。
一人で奥に進んで行く先には、山南敬介の墓。山南の墓の隣には、沖田総司の恋人が埋蔵されたと言われる「沖田氏縁者」という墓もある。ここはあくまで墓所なので、写真撮影もしなかったし、静かに手だけ合わせてきた。
私しかいなかったけど、帰ろうとしたら若い男の子が一人で来て、お寺に靴を脱いで上がって行き、正座して手を合わせてたので、真似して私もあがった。帰りに住職に「ありがとうございました」と言うと、ニッコリしてくれた。
新撰組を辿る旅_a0031041_145137.jpg
光縁寺の壁に「旧前川邸・八木邸・壬生寺→」という張り紙があるので、その方角にまっすぐ歩いていく。道の角に旧前川邸(写真)。ここは現在は製袋所として使われてるようで、中は見れません。けどやっぱり風情のある佇まい。
その本当に目と鼻の先に、八木邸があります。・・・・・・絶句。もう完璧観光地です。手前には「誠」の文字のチャラチャラした飾りと土産屋があって、入り口で千円払います。おじさんが「今ね、説明会してます。もうだいぶ経ってるから、ちゃんと聞きたいなら次が良いかも。でも聞かなくても良いよ。見るだけでも良いですからね」と言われる。
入って行って中を覗くと、部屋にみんな靴を脱いで、係員の話を聞いていた。朝の10時半だというのに、30人ぐらいはいただろうか。かなり繁盛してる。私も靴を脱いであがるが、話は新撰組ファンならお馴染みの、芹沢鴨が斬られるまでのこと。鴨が斬られて血飛沫が飛んだという床の間は、その数年後、あまりにひどいということで塗りなおしたそうだ。

移動して隣の部屋に行くと、鴨居に残った刀傷と、鴨がつまずいたという文机がある。私としてはそれと室内を見れれば十分だったけど、「見るだけでも良いから」とは言われたものの、あの数十人がおとなしく説明を聞く中を、ズカズカと入って好き勝手に見るにはかんなりの勇気がいると思う。
私が唯一反応した話しが、屯所を西本願寺に移す際、近藤が八木さんへのお礼に払った金額が、たった五両(今で言う30万)だった、というもの。けちくそ。けちな男は大成しない。BB持論。
最初に千円払った時にもらった引換券を茶屋で出すと、抹茶と‘屯所餅’なる饅頭が出てきます。ま、要は味見してそこの土産屋で買って行ってね、ということです(笑) はあ、なんだそうかこういうもんか、とちょっとガッカリ。ここまで観光チックにされると、気が萎えます。
すぐ近くの壬生寺を見て(本当にフツーのお寺)、時間厳守の桂離宮に向かうためにバス停に戻る。帰りにまた旧前川邸を見たけど、情緒を残したままの前川さん、賢いかも。結局、一人で神妙に見れた光縁寺が一番良かったかな。でも一度は行かなきゃと思ってた壬生を回れて満足。

というわけで、次回は桂離宮編。
by bigblue909 | 2005-03-12 14:05 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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