イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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「鉈切り丸」 オリックス劇場

a0031041_21245648.jpg今回も森田剛主演に豪華キャストということで、チケットサイトにて良席をらんらんと狙っておりました。つつがなくジャニ余剰席ゲット。毎度毎度ありがとうございます。
しかしながら、いのうえひでのり演出のシェイクスピア、「シレンとラギ」以来、二度と行くことはないかもと思っていた新感線とは違う! 別物なんだ! と自分に言い聞かせつつ。比較するものがシレラギしかないのでエラそうなことは言えないけど、あそこまでのドタバタギャグがなかったのでホッとした。まあ今回はお笑い担当が生瀬さんと山内圭哉氏だったので可笑しかったわけで。でもああいう笑いが要るか要らないかで言ったらやはり「要らない」と思う。一部、なんの脈絡もなくカエルの被り物をして出てきた人がいて、忘年会ネタみたいのをする必要があるのか全くわからないし、忘年会でやった一般人のおっさんだって少しウケた後は「んで? その後どうすんの? その格好で飲むの?」という寒い反応をされる。一部のファンが被り物でたー!と喜ぶ以外は、はあ?としか思えないし、私が行った日も客席は静まり返っていた。ああいう低レベルの笑いを挟まなければ良いのにと私は思う。

物語は鎌倉時代、源頼朝と北条政子、義経、そして歴史上出生不明で源家の六男とされている範頼を森田剛が主演として演じているんだけど、「平義経」で平家を演じていたイメージが強くて、始まった時、は? よりとも? げんじ? 何言ってるの? と一人混乱していたw しかも舞台では、「金閣寺」でどもり→「祈りと怪物」でびっこ→「鉈切り丸」でびっこにせむしと、なかなか一筋縄ではいかない役ばかり。しかしながらやはりうまい。なぜ舞台ではあんなに光り輝くのかわからない。
そして源頼朝が生瀬さん、こちらはさすがの安定感。「祈りと怪物」では悪役で、シリアスな演技が新鮮だったけど、情けない頼朝の役をコミカルに演じていた。おふざけするといつもTVで見るのと(特にサラリーマンNEOと)同じ感じだったかな。
すっごく綺麗で存在感があったのが、若村麻由美さん! この人は「白い巨塔」で少し頭の軽そうな、だけど華やかな財前の妻役のイメージが強かったんだけど、これまた気の強い北条政子役を、時にはコミカルに時には迫力たっぷりに演じていた。長い髪と着物をわさっと振り回しながら見えを切るのがすごくカッコ良くて、政子が出てくる度にわくわくしたわあ。でもパンフで練習風景の写真を見ると、もちろん綺麗なんだけど全然違って素朴な感じ。化粧であそこまで華やかになるんだな。女優さんて感じだ。
巴御前役が成海璃子、舞台初挑戦だったみたい。演技は悪くないけど声が・・・鼻詰まってるというかなんというか。まあ、これは日本の若い女優さんのほとんどがそうだけど。前に何かで読んだけど、アメリカの女性は低い声で話すのが「セクシーだから」、日本の女性は甲高い鼻にかかった声が「可愛いから」、そういう発声になるらしい。今回は勇ましい役だったけど、もし次に舞台に出るならよく通る発声の仕方を覚えた方が良いのではないかと思う。
他にも有名な俳優さんがたくさん出てたんだけど、内容的には(良い意味で)大仰な殺陣や台詞、決めポーズに見え切りとか、そういうのがいのうえ歌舞伎の魅力なのかなと。そこはすごく納得なので、しつこいけど笑えない笑いをはさむのなら、こういうとこをもっと魅せれば良いのにと思う。
お話的にはシェイクスピアが下敷きなのでいつものアレという感じだけど、この源氏の辺りは日本史でも面白い時代なので、つまらなくなるはずがあるかと。3時間堪能しました。
んでカーテンコールの時にライトがあたって初めて気づいたけど、上の方の御簾の中で、パーカッションが生演奏だったのね! 今回は会場が広くて、音は全部マイクを通してたのでセリフも全体的に聴きづらくもったいないと思ったけど、生演奏だったらぜひとも音響通さないで聴きたかったな。カッコ良かったもの。音楽担当は岩代太郎さんという方で、パンフのプロフィールを見てると「殺人の追憶」なんてのもあって面白い。そうだな、あの和太鼓みたいなのの絶妙な音の入れ方、怖かったもんなあ。

それにしても、今回私はかなり前の方の上手側(右)端だったんだけど、真ん中で決めポーズをとられると綺麗に観えなくて、しかも下手側でばかり俳優が立ち止まって演技することが多く、カメラで撮影する場合のことなどもあるんだろうか? もうちょっと上手側の客のお楽しみも考慮してほしかった気も。
けどしつこいカーテンコールの最後に森田剛が一人で出てきて私達の目の前でお辞儀をしたんだけど、今回行儀が良かった後ろの席のジャニファンが、堪えきれず(?)「剛くーーーん!」と叫び喜んでたのに、後ろを振り向いて良かったねえと微笑むぐらいには私も大人になったw いやいや、でもファンは嬉しいでしょうね。
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by bigblue909 | 2013-10-26 21:25 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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