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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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オペラ「ヘンゼルとグレーテル」 in兵庫県立芸術文化センター

オペラ「ヘンゼルとグレーテル」 in兵庫県立芸術文化センター_a0031041_16113258.jpg雨の土曜日、同僚と一緒にオペラ鑑賞。予約しておいたイタリアンのお店で昼食をとって、文化センターへ。年に1回ぐらいしか着る機会のないスーツ姿でビシッと。
子供向けのためか家族率・お子ちゃま率が高かった。けど佐渡さん曰くそのためにチケット代を抑えたので、オペラとしては信じられない低価格。今回は2階席だったので、オケピの中の佐渡さんも、僅かに見えるのみでした。

幕が開けるとヘンゼルとグレーテルはどちらも女声でソプラノ・ソプラノ。今回日本語公演なのに字幕付きだったので、子供のためにわざわざつけたんだろねえなんて思ってたら、オペラって母国語だろうがなんだろうが、ほとんど聞き取れない。なのでやっぱり字幕のお世話になるはめに。だって「まああああ~~~~あ~ どうしましょうぉ~~~~~お♪」なんていうのを延々やられるんだもの(笑)
一番良かったのはメルヘン全開なセットの数々で、ヘンゼルとグレーテルが森の中で眠るシーンでの幻想的な雰囲気は、「ロード・オブ・ザ・リング」を目にしているかのようで。森の妖精たちはバレエを踊り、本当に綺麗。その前の眠りの精が出てきたシーンでは、煙に気をとられてる間に大きなセットごと消えていて、「いつの間に?!」と思わず目をゴシゴシしてしまうような感じで。いやーよく出来てるわと感心。

休憩を挟んでの第3幕からは、ドイツから借りたというお菓子の家のセットが登場。この時、会場中にお菓子の香りが。夏に「魔笛」を観に行った時に、後半の森の中のシーンで、マイナスイオン効果がこみっちり詰まってそうな、‘緑色の香り’としか例えようのない空気がふわっと漂った。絶対に意図的に香りを放出してたと思ったんだけど、誰の感想を読んでもそんなことは書いてなくて、気のせいだったのかと思ったんだけど、やっぱりそんなことはなかったと確信。終わったあとに同僚に「したよね?!」と言ったら、「後ろの子供がお菓子を食べ始めたのかと思った」と。いやーすごい。耳と目と鼻の鑑賞。
笑いも挟んだ魔女とのやりとりのあとは、呆気ないほど早く終わってしまい、音楽がやんだ時に思わず「もう終わり?!」と言ってしまった。子供が飽きないうちに終わるんだろうけど、は・早いよ~~~(泣) もうちょっと見たかった・・・というのが正直な感想。カーテンコールでは佐渡さんがサンタクロースの格好をして登場し、やっぱり見てるこちらを温かい気持ちにさせて。あんなお父さんがほしい、と本気で思う。
極めつけは「みんなで踊りましょう」のコーナーで、プログラムにダンスの仕方が書いてあったから覚悟してたものの、やっぱりこっぱずかしい(笑) 立つ人座る人半々ぐらいで、一応立って手拍子はしたものの、同僚は一緒になって隣でクルッと回ってた。おいら、さすがにできなかったよ。

今回は‘観る’の方に重点が置いてあったせいか、あんまり音楽的に記憶に残るシーンもなく、なにより女声ばかりで男声はお父さん役の人のみ。これはちょっと淋しかった。まあ、本格的なのは3月の「蝶々夫人」に期待かな。こっちは2列目だし、気合入れます。
しかし、あんなのを子供の頃に観れるちびっ子たちが羨ましい。経済力もそうだけど、なにより環境でしょう。田舎の方ではこういうのは観ようと思っても難しいし、小さい頃にこういうのに触れれば触れるほど、観る側ではなく‘舞台側’の人材が育つわけで、そういうのって本人のやる気もさることながら、親の方に敏感な感性がないといけない。佐渡さんは2年ごとにクリスマス上演する名物にしたいと考えてるようだけど、素晴らしいことだなと思う。

オペラを観ている最中以外は行きの電車から帰りまで同僚としゃべり倒して、帰ってきたら疲れがドッと出たけど、「チケットたくさん取ってもらったから」と、ちょっとしたクリスマスプレゼントまでもらってしまいました。
by bigblue909 | 2007-12-23 16:12 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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