イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

bigblue909.exblog.jp ブログトップ

「シネマ坊主3」 松本人志著

a0031041_1257290.jpgまっちゃんの映画評集第3巻、図書館で予約して読んだ。いやー続いたね。なんだかんだと9年も。びっくり。「シネマ坊主2」のレビューはこちら
昔は他人のレビューを読むのが好きで、なにか映画を観ると必ず検索しては出てきたものを読んだし、面識もつきあいもない人のレビューサイトをお気に入りに入れ、定期的にアクセスしては参考にしたりしてたけど、最近はリンクしてる方々のレビューを楽しんで読む以外、そんなこともめっきりなくなってしまった。
それは多分、私にとって映画評というのは書き手の物の考え方や心情などを探る手段なのだけれど、映画評を専門として書く人ほどだんだんと、アングルが、カット割が、ライティングが、と技術の粗探しみたいなことを始めることに「またか」とウンザリしてしまうからだと思う。とは言っても、そういうのは第三者的な目線で書いてるからであって、「個人の思い入れだの好き嫌いなんてどうでも良いんじゃ」というスタンスでレビューを読む人にとっては、そういう方がありがたいわけだから、必要なものだと思うけど。

その点、この松本人志という人は不思議なレビューを書く人で、とりわけ映画が好き! というわけでもなさそうだけど、好き嫌いははっきりしてるし、なのに常に「自分が作り手だったら」という目線で観る。その反面、「観ててムカつきました」みたいな観客の部分も持ってるし、芸人としての物の見方も、お笑い好きの私としては興味深い。あ、関係ないけど「類が友を呼ぶって言うけど、芸人もこいつつまんないなーと思ってると、やっぱりつまんない奴らで集まるんですよ」と書いたまっちゃんの‘つまんない奴ら’が誰なのか、とっても気になる(笑)
そんなまっちゃんが自分の作った「大日本人」に「文句つけようがないけど、いきなり10点をつけたらそれで終わってしまうから」と9点をつけたのには苦笑してしまうけど、「大日本人」、私は結構面白く観た。なにより出てくる人たちが「あーいる、こういうの」ってぐらいもそもそ話したり(だけどきちんとセリフは聞こえる)、ダサかったりするのが、リアルさを追求するまっちゃんらしいというか。まあ、あの‘四代目’が実際いたら怖いけど(笑)
ところで私が最近観たなかで最悪だと思った映画が、北野武の「監督・ばんざい!」で、1時間ちょっと真面目に観てしまった自分が悔しくて、あとは一倍速にしたんだけど、それでもこんなのに時間をとられたことが哀しくなる映画だった。「大日本人」と共にカンヌ入りしたし、たけしの映画だし、まっちゃんも観てないはずはないと思うんだけど、さすがにこの映画に触れるのは怖かったのかな・・・。
まあ、この件から言っても、映画祭なんて言っても招待されるのはただのネームバリューだけで、作品の出来はどうでも良いんだというのがよくわかった。まっちゃんだって全くの新人だったわけだし。

なんだか脱線しまくりで本のレビューからはかけ離れてしまったけど、毎月楽しみにしてたので、「最終回」の文字を見た時はやっぱり寂しかったな。
というわけで、「日経エンターテイメント」を立ち読みでも覗くことはもうないと思う。なにせこの雑誌、ウォン・カーウァイの記事にアン・リー監督の写真を載せたり、ショーン・ペンが監督した「イントゥ・ザ・ワイルド」の記事で「初監督ながら堂々とした~云々」と書いたり、信じられないミス(以前の問題)を連発する、エンターテイメントと名乗るには疑問のありすぎる雑誌だと思うので。最近いろんな雑誌が廃刊・休刊に追い込まれて、ネットの普及を第一の理由にあげるけど、私はそれだけでは絶対にないと思ってる。あきらかに雑誌の質は落ちてると思います。それに財布を開けるか、買う方は冷静に選んでるだけ。
[PR]
by bigblue909 | 2008-10-01 09:17 | 読書感想
line

ビッグブルーの本気な無駄話。


by bigblue909
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite