イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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カテゴリ:エンタメ( 69 )

「鉈切り丸」 オリックス劇場

a0031041_21245648.jpg今回も森田剛主演に豪華キャストということで、チケットサイトにて良席をらんらんと狙っておりました。つつがなくジャニ余剰席ゲット。毎度毎度ありがとうございます。
しかしながら、いのうえひでのり演出のシェイクスピア、「シレンとラギ」以来、二度と行くことはないかもと思っていた新感線とは違う! 別物なんだ! と自分に言い聞かせつつ。比較するものがシレラギしかないのでエラそうなことは言えないけど、あそこまでのドタバタギャグがなかったのでホッとした。まあ今回はお笑い担当が生瀬さんと山内圭哉氏だったので可笑しかったわけで。でもああいう笑いが要るか要らないかで言ったらやはり「要らない」と思う。一部、なんの脈絡もなくカエルの被り物をして出てきた人がいて、忘年会ネタみたいのをする必要があるのか全くわからないし、忘年会でやった一般人のおっさんだって少しウケた後は「んで? その後どうすんの? その格好で飲むの?」という寒い反応をされる。一部のファンが被り物でたー!と喜ぶ以外は、はあ?としか思えないし、私が行った日も客席は静まり返っていた。ああいう低レベルの笑いを挟まなければ良いのにと私は思う。

物語は鎌倉時代、源頼朝と北条政子、義経、そして歴史上出生不明で源家の六男とされている範頼を森田剛が主演として演じているんだけど、「平義経」で平家を演じていたイメージが強くて、始まった時、は? よりとも? げんじ? 何言ってるの? と一人混乱していたw しかも舞台では、「金閣寺」でどもり→「祈りと怪物」でびっこ→「鉈切り丸」でびっこにせむしと、なかなか一筋縄ではいかない役ばかり。しかしながらやはりうまい。なぜ舞台ではあんなに光り輝くのかわからない。
そして源頼朝が生瀬さん、こちらはさすがの安定感。「祈りと怪物」では悪役で、シリアスな演技が新鮮だったけど、情けない頼朝の役をコミカルに演じていた。おふざけするといつもTVで見るのと(特にサラリーマンNEOと)同じ感じだったかな。
すっごく綺麗で存在感があったのが、若村麻由美さん! この人は「白い巨塔」で少し頭の軽そうな、だけど華やかな財前の妻役のイメージが強かったんだけど、これまた気の強い北条政子役を、時にはコミカルに時には迫力たっぷりに演じていた。長い髪と着物をわさっと振り回しながら見えを切るのがすごくカッコ良くて、政子が出てくる度にわくわくしたわあ。でもパンフで練習風景の写真を見ると、もちろん綺麗なんだけど全然違って素朴な感じ。化粧であそこまで華やかになるんだな。女優さんて感じだ。
巴御前役が成海璃子、舞台初挑戦だったみたい。演技は悪くないけど声が・・・鼻詰まってるというかなんというか。まあ、これは日本の若い女優さんのほとんどがそうだけど。前に何かで読んだけど、アメリカの女性は低い声で話すのが「セクシーだから」、日本の女性は甲高い鼻にかかった声が「可愛いから」、そういう発声になるらしい。今回は勇ましい役だったけど、もし次に舞台に出るならよく通る発声の仕方を覚えた方が良いのではないかと思う。
他にも有名な俳優さんがたくさん出てたんだけど、内容的には(良い意味で)大仰な殺陣や台詞、決めポーズに見え切りとか、そういうのがいのうえ歌舞伎の魅力なのかなと。そこはすごく納得なので、しつこいけど笑えない笑いをはさむのなら、こういうとこをもっと魅せれば良いのにと思う。
お話的にはシェイクスピアが下敷きなのでいつものアレという感じだけど、この源氏の辺りは日本史でも面白い時代なので、つまらなくなるはずがあるかと。3時間堪能しました。
んでカーテンコールの時にライトがあたって初めて気づいたけど、上の方の御簾の中で、パーカッションが生演奏だったのね! 今回は会場が広くて、音は全部マイクを通してたのでセリフも全体的に聴きづらくもったいないと思ったけど、生演奏だったらぜひとも音響通さないで聴きたかったな。カッコ良かったもの。音楽担当は岩代太郎さんという方で、パンフのプロフィールを見てると「殺人の追憶」なんてのもあって面白い。そうだな、あの和太鼓みたいなのの絶妙な音の入れ方、怖かったもんなあ。

それにしても、今回私はかなり前の方の上手側(右)端だったんだけど、真ん中で決めポーズをとられると綺麗に観えなくて、しかも下手側でばかり俳優が立ち止まって演技することが多く、カメラで撮影する場合のことなどもあるんだろうか? もうちょっと上手側の客のお楽しみも考慮してほしかった気も。
けどしつこいカーテンコールの最後に森田剛が一人で出てきて私達の目の前でお辞儀をしたんだけど、今回行儀が良かった後ろの席のジャニファンが、堪えきれず(?)「剛くーーーん!」と叫び喜んでたのに、後ろを振り向いて良かったねえと微笑むぐらいには私も大人になったw いやいや、でもファンは嬉しいでしょうね。
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by bigblue909 | 2013-10-26 21:25 | エンタメ

「セビリャの理髪師」 兵庫県立芸術文化センター

a0031041_21493513.jpg来ました、今年もオペラの夏が。7年目、そして9作目の佐渡オペラです。
今年は兵庫県内の地方(というのも変だけど)もツアーでまわるので、舞台装置を運びやすくしたためなのか、いつもよりも質素な感じで残念。そして日本語上演、ほぼ日本人キャストに加え、私が行った日が初日だったせいもあり、毎年ほぼ売り切れなのにS席がまだ残ってたみたいだし。そして客席のテンションも低め。いつも歌舞伎の屋号を呼ぶように、絶妙なタイミングで「Bravo!」叫ぶような人もいなかった。多分、そこまでの知識がある人が少なかったんでしょうね。
ダブルキャストで、私としてはロジーナ役は森真季さんの方で観たかったけど、取りやすかったのがやはり初日で、林美智子さんの方になった。この人は「カルメン」の時に変なところで息継ぎをするのが気になったんだけど、今回は良かったと思う。

やはり初日だからか、最初の方はオーケストラと歌のタイミングが合わなくてハラハラする部分があったけど、物語が進むにつれ大丈夫になった。というか、前の私だったら気がつかなかったんだろうけど、やっぱり少しずつ慣れるにつれそういうとこもわかるようになっていくわけで、何でもそうだけど知識と純粋に楽しむというバランスって難しいなと思う。
だけどやっぱり生演奏ですよ。楽器の音がダイレクトに耳に入るってなんて素晴らしいかと本当に思う。今回は5列目ど真ん中で席も良かったし。途中、オペラ独特の「セリフをだらだら歌う」シーンがやたら長くて、履き慣れない靴で精力的に歩き回った後だった私は何度か首がカクッと。ネットでインタビューを読んだら、佐渡さんがやはりこの部分を「独特の時間が流れる、難しい」と語ったようで、やっぱりね。なんかいかにもオペラな感じで・・・。寝たらもったいないからとなんとか睡魔と戦いつつも、一幕締めくくりの五十唱が楽しくてやっとおめめパッチリ。
二幕はしょっぱなからアルマヴィーヴァ伯爵役の鈴木准さんの「ご~き~げ~ん~い~か~が~♪」が可笑しくて、うふうふ笑っているうちのあっという間の大団円で、ソロだけではなく今回は狂言回しみたいな合唱団も要所要所で出てきて良かったかな。
けど今となっては結局「ご~き~げ~ん~い~か~が~♪」しか覚えてないw 視覚的なものも含めて、いつもよりも本当にこぢんまりとした作品。私としては少し物足りなかったけど、でも今回ツアーで田舎の方に住む人が、初めてオペラ!となった時、こういう作品の方が絶対良いと思う。私も最初が「魔笛」だったから次も・・・という気になったし(そう言えば、「ゴシップガール2」で「魔笛は初心者向けだからね」というセリフがあった)。個人的には、最初に「喋々夫人」とか「トスカ」みたいな情念&悲劇ものだったら、オペラが楽しいなんて思えなかったと思うし。
今回はスタンディングオベーションしなくても良いかなと思ってたけど、やっぱり佐渡ちゃまが、そして一生懸命つくりあげたキャスト、スタッフ、楽団の顔を見たら、やっぱり立ってしまったわ。コメディ→悲劇→コメディと来たから、来年は「キャンディード」みたいな啓蒙される作品が観たいけど、次は10作目、何かビッグタイトルなのかな。楽しみにしておこう。

それにしても、観に行くとかなりの確率で出演している晴雅彦氏(やっぱり安部サダヲ似)、今回はなんとセリフなしの役で。二役みたいだったけど、私が気づいた限りでは合唱のシーンしか歌ってなかった。そんなでも出演するところが、佐渡さんにも可愛がられ、もちろん佐渡さん大好きな相思相愛の関係なんだろうなーと思いましたわね。
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by bigblue909 | 2013-07-17 21:49 | エンタメ

Intermission

3月に東京に行って、その時のことを書こうと思ったんだけど、帰ってから次々といろんなことがおこるし、日が経つにつれ記憶と書く意欲を失っていくし、数行書いては放置を繰り返してたら妙に長くなるしで・・・なのでblogもプチお休み状態となってた。でもせっかく書いたのを消すのももったいないし、ルミネtheよしもとまで書いて力尽きたのを下にアップしておきます。
東京に行ったのは3年半ぶりだけど、昔は行く度に懐かしかったり、良い思い出よりも辛い思い出の方ばかり甦ったり、愛憎渦巻く・・・という感じだったんだけど、今はもう世界の首都のひとつという感じ。ソウルとか台北とか北京とか、そういうのの中のひとつ。思考が完全に関西ベースになってるし、やっぱり神戸が一番良い。綺麗でこぢんまりして、食べ物もおいしくて。
東京プチ旅行は楽しかったです。こういうのから帰ってくるといつも思うんだけど、職場とかでまた誰かをいじめてる人とか見ると、改めて驚いて憐れになってちょっと笑える。楽しいことが少ない人なんだろうなと。そういうのについては別に書きたいと思うんだけど、でも別にわざわざ時間割いて発表することもないかと思ってやめちゃうんだよね。とにかくみなさん日々楽しいことして、誰かをいじめること以上に、誰かに憐れまれたりしないように生きよう。
というわけで、毎年バタバタするなと思うと4月なのだ。なんでだろう、不思議だ。
以下、先ほども書いたルミネtheよしもとの感想です。

↓               ↓               ↓

a0031041_22205872.jpg先日、3年半ぶりに東京に行ってきました。
目的は「友達と遊ぶ」というのだけだったんだけど、何したい?と2組それぞれから言われたので、うーん…と考えた結果、ルミネtheよしもとと藤子F不二雄ミュージアムに決定。ちなみにこれを関西人に言うと、「なんでそこなん?」と言われる確率高しw 私は住んでたことがあるから、東京ってもうそんなに行きたいとこないのね。「じゃあどういうとこに行きたいの?」と逆に訊くと、目を輝かせて「代官山とか、自由が丘とか!…でも子供と行くとディズニーランドメインで、あとは下町ばっかり。浅草とか築地とか」と言うので、「築地で何すんの?!」「…朝ご飯」どんぶり持って? 爆笑。
関西人が「なんでそこなん?」という根拠には、なんばグランド花月があるのになぜ東京まで行ってというのがあるんだけど、NGKは出演者が渋すぎるんだよ! 私が行った日は平日だけど春休みだったせいか、びっくりするほど豪華だった。以下見た順番にそんな権限もないのにビシビシえらそうに斬ろうと思います↓
前ふり ざしきわらし これから売れる?かどうかはわからないけど、全員着席前のわさわさしてる中、5列目で私が「わっはっは」と思いきり笑ったら二人とも嬉しそうな顔を一瞬したんだけど、いや、今のそこまで面白くなかったと思って恥ずかしかった。
フルーツポンチ 売れ始めた何年か前のネタの記憶(村上がイヤな奴を演じるネタ)しかなかった上に、最近は実際の性格の悪さも垣間見えて全く期待してなかったんだけど、意外と面白かった。というか面白かった。
トータルテンボス 涙を流して笑った。M-1の決勝まで行った時は、2回目のネタなのでしつこいなという感じだったけど、なんで優勝できなかったの?と思った。調べたらその年はサンドウィッチマン優勝。まあしょうがないわね…。でも、ハンパね面白さだったな。あと、ボケの大村がテレビで見るよりカッコ良かった。
ジャルジャル 嫌いなの。前から。トータルテンボスの後だったしますますクールダウンしたんだけど、「頑張ってるんだな」と少し好感度はあがった。お笑いの感想にしては最悪かもしれないけどw うん、でもまあ頑張れよ。お前も頑張れよ。
サバンナ いつもの同級生ネタなんだけど、ゆるーい笑い。友達は高橋の顔を見て「テッカテカ! テッカテカ!」を連発してた(脂がのってた)。私はお笑い自体よりも、二人の服が一見カジュアルだけどいちいち高価そうで、センス良いなーと服ばかり見ていたw
インパルス ベテランだし期待してたのに全然。他の芸人は観客の方を見て、客いじりをしたりで楽しかったけど、二人で顔を見合ったままコントの決まったセリフをしゃべって終わった。生で見るメリットを全く感じず。繰り返しがしつこいし、オチの予想がつくし、この日一番つまらなかった。ジャルジャルの方がよほど面白い。
博多華丸大吉 本人達も「お子さん全然笑っとらんねー」と言ってたけど、子供が一斉に静まり返る大人ワールドw でも友達は涙を流して笑ってた。ちゃんと「ムムム」もやって嬉しかったし。この二人は漫才ももちろん面白いけど、人柄の良さが滲みでてるよね。
ここで休憩を挟んで第二部は吉本新喜劇、リードするのは大山英雄、顔を見てもいまいちわからなかったけど、「龍馬じゃき」でやっとわかった。FUJIWARA宮川大輔(高いししゃも・安いししゃもも披露)と出てくる度に、いちいちキャー!と歓声があがったんだけど、会場で一番、そして私のテンションもあがったのがやっぱり雨上がり決死隊宮迫! ちゃんと「宮迫~です!」もいろんな角度で5回ほどやってくれた。あ、もちろん蛍ちゃんも出てたよw 他には桂三度、これは名前が変わってたのを忘れてたので、思わぬおまけが出てきた気分。さすがに「サ~ン!」はやらなかったけど、細かいとこの表情がいちいち可笑しくて、さすがだなと思った。他にもいろんな脇役がいたけど、お約束満載ですごく楽しかった。唯一惜しかったのはFUJIWARAの原西がほんの数分で、最後にもう一度出てくるんだと思ったけど結局それだけだったこと。
とにかく、2時間本当にお腹がよじれるほど笑って、すごく楽しかった。やっぱりこの日のmyMVPはトータルテンボスかな。ここは東京に行く度に行きたい気分w 本場のはずの大阪でこの面子が集められないのはなんか悔しい。しょうがないんだけど。
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by bigblue909 | 2013-04-07 22:21 | エンタメ

「祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹 蜷川バージョン」 シアターBRAVA!

a0031041_2240120.jpg結局、チケット売買サイトでKERAバージョンの時とほぼ同じ席を半額で手に入れるチャンスがあり、むしろ観ない方がもったいないとばかりに行くことにした。だって同じ脚本での演出対決なんて企画、そうそう観れないもの。「奇跡の人」マヤバージョンの始まりです。「なんてことはない平凡な子なのにこの子の演技に引きずられる。イヤな相手だわ・・・」by姫川歌子
届いたチケットは○ャニ事務所経由で取ったものらしく、「金閣寺」の時もそうだったけど、○ャニファンて違う公演日をたくさん取るのはともかく、同日で何席も取るみたいなんだけどなんでなんだろ? まあ、そのおかげでこうやって観れるからありがたいけど。謎。
というわけで、今回は仕事帰りでもなかったし、次の日も休みだしという万全の日を取ったので、気持ちも体も余裕がある状態で観れた。以下、項目ごとにKERA版と比較しながら感想を書こうと思う。ちなみにKERAバージョンの感想は→こちら

◎演出対決◎
事前にネットの感想で「コロスがラップ」というのは読んでいたので驚かなかったんだけど、聞き取れなかったらと気をきかせたのか、脇に字幕が出て。それはまだしも場面設定のト書きが出るのがすごく鬱陶しかった。日本語でお芝居を観ることのメリットは字幕を読まなくて済むことなのに、あれはないんじゃないかと。こっちは洋画で字幕読むのが日常的になってるから、せめてお芝居ぐらいは解放されたいのに・・・。
セットはKERA版に比べると至ってシンプル、蜷川さん演出の舞台を観るのは6年ぶりだったので、え、こんなにシンプルだったっけ?と思った。舞台空間いっぱいにゴテゴテと町を作り出していたKERA版と比べると見劣りするほどなんだけど、それでも雨を降らせたり、いろいろ頑張っていたと思う。演出的にすごく良かったのは、二幕が終わる時に蝶々を飛ばしたところ。あ、COLDPLAY?!という感じw
音楽はKERA版を絶賛したけど、蜷川版はそのKERAの昔の曲を使っていて、ギャグ? 笑うとこ? なんだかなと思うけど、まあ、これはね。元々のスキルの差があるししょうがないね。
そしてラストは東京のコクーンだとオープンセットで渋谷の雑踏に消えていく、という感じで終わったらしいけど、大阪でもそんなにできたら良かったでしょうね。教会の前に蹲って終わったKERA版と、闇に向かって歩いて行った蜷川版、私は後者の方が断然良かった。

◎演技対決◎
これもねえ。観客の大半はKERAバージョンも観てるだろうから、後発組はホント大変だと思う。どうやっても前に観た方が基準になってしまうもの。KERA版の方が役に合ってた、というのがネットでの感想でも多い。私も全体的にそうなんだけど、蜷川版の方が良かったというのを書くと、やっぱり森田剛。これは断トツでしょ。蜷川版公演開始の頃、しきりと「森田2ページの長セリフ」と報道されてて、小出君の時そんなのあったっけ?と思ったんだけど、これは脚本のどこを切り取るかで、蜷川さんはここを重要視した、ってことなんだろうね。その長セリフ、まさに熱演という感じ。「金閣寺」を彷彿とさせた。今後の森田の出演作は全部観ても良いかもと思うぐらい、この人の演技は好きだな。
で、そのトビーアスと対照的なパブロ役の満島真之介も息があってて良かった。ちと顔が鬱陶しいんだけどw こちらのコンビは仲良し度アップしてて良かったな。
反対にKERA版の方が特筆して良かったというのは、やっぱりドン・ガラスの生瀬さん。勝村正信さんは元気が出るTV時代から好きだけど、これは、うーん、言っちゃ悪いけど雲泥の差だったと思う。なんであんなわかりやすい悪役みたいなしゃべり方しちゃったんだろ。普通にしゃべれば良かったのに。そしてパキオテ! これは大倉さんが出てくるだけで可笑しかったのが焼きついてるから、ヒジョーに不利だったのでは。
女性陣は全体的に、これを指摘するのもなんだけど年齢が高くて・・・原田美枝子さんは本当に素敵な人だと思うし、中嶋朋子さんも良い女優だと思うけど、久世・緒川・安倍が怖いもの知らずでキャピキャピと銃をぶっ放すシーンを思い出すに、どうしてもトウが立った感じで・・・。レティーシャも夏帆の若々しい可憐さがまぶしかったし。
グンナル司祭の西岡徳馬・古谷一行だけは、役者の格・カラーが互角で、どっちがどっちで入れ替えてもしっくりいって笑った。
そんでー! 今回そもそも観に行く発端となった染谷将太くん! 事前にヤン役だと知ってたからわかったものの、金髪のヅラ&眉毛で人相変わって、声まで変えちゃって別人のよう。肉眼でも見えるものの持って行ったオペラグラスで凝視するも、ホントに? ホントに?!と何度も目を疑った。私の隣の席の女性も染谷くん目当てだったらしく、出てくると同じタイミングでオペラグラスに噛り付いて二人で日本野鳥の会状態。
でも染谷くん、むむむ・・・あんまり舞台向いてないんじゃないかなあ。クライマックスの呪文シーンで、あ、だからあんな話し方してたのね、と繋がったものの、流れ者の悪さは出てても女性を虜にする色気は出てなかった。怪演と言っても良いようなとこは染谷くんらしかったから、初舞台だしもうちょっと長い目で見てみるよ、うん。

◎総評◎
なーんて、いろいろ書いたけど。確かに細かいところを比較すればKERA版の方がいちいち優れていると思う。だってこれはKERAがイメージして書いた世界だから。だけど蜷川版、私はニッコニコ笑顔で立ち上がって拍手してしまった。KERA版の時は疲労感で立つ気になんか全くなれなかったのに。仕事の後かそうじゃないかなんてことは関係ないと思う。これが蜷川マジックというものなの? 怖いw 森田ファンがいたというのも大きいけど、一人も立たなかったKERA版と、なぜだかみんな立ちあがった蜷川版、終わった時の達成感というかそういうものが思い切り出てたんじゃないかなと思う。少なくとも私はそう。
結局、町の成り立ちや細部にこだわりつつ、あくまで「ウィルヴィルという町」を主役に遠くから引いて描いたKERA、反対に漠然とした町ながらも「人間そのもの」にクローズアップした蜷川、という感じなのではないかな。だからもともとファンタジー苦手だし、町を俯瞰しても面白くない私には、KERA版はあんなに長く退屈なものだったのだろう。どちらも一長一短だけど、比較しながら観る、というのは批評好きの私には本当に面白い体験だった。
そんで役から抜け出て素になってたカーテンコールの染谷くんが可愛すぎて、観に来て良かったと心底思ったのであった。

最近は出先でfacebookを見るなんてこともなくなってたんだけど、休憩時間にたまたま見たFBで友達が同じ場所にいることを知り、「私もいる!」と書き込みして大阪駅まで一緒に帰ることに。4時間超の大作じゃなければ一杯飲んで・・・なんてこともできたんだろうけど。その子も両作品観ていたので感想を言い合い、演技に関しては全く同じ意見で、でもKERA版の方が良かったみたい。そして去年「金閣寺」でも偶然同じ日に観た子なので、やっぱ森田はすごいね、という意見も一致。
そしてそのFBによると、高岡蒼祐も同じ日に観劇したらしい(本人投稿情報)。あんな女性だらけのとこにいたら絶対目立つはずなんだけど。暗くなってから入場したり、灯りが点く前に走って出たりする人って、もしかしてこの手の芸能人だったりするんだろうか。なんにしても、森田との友情はまだ続いてるのね。「蜷川さんの舞台観劇。 演じたくなる衝動に駆られるし、嫉妬をするから観たくないが、やっぱりあの独特の雰囲気が好きだ。」使ってやって、誰か使ってやって T-T
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by bigblue909 | 2013-02-17 22:48 | エンタメ

「祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹 KERAバージョン」 シアターBRAVA!

a0031041_1750470.jpg今年のエンタメ一発目は、映画ではなくお芝居で幕があけた。「祈りと怪物」のKERAバージョン。一ヵ月後の蜷川バージョンとの演出対決が話題になっているもので、恒例の「ガラスの仮面」で例えると、「奇跡の人」マヤと亜由美のWキャストという感じ。「ママは私には一度もキスしなかった・・・一度も!」by姫川亜由美
本当は蜷川版の染谷将太が見たくて、だったらKERAの方も観てみようかとチケットを取ったんだけど、その後上演時間が4時間強ということが発覚し、少々取ったことを後悔し始めた。18時半開演で、終わるのは22時40分、家に着くのは0時ぐらい。幸運にも次の日が休みだったけど、やっぱり仕事を終えてからこれはキツかった。

いろんな人の感想を検索して読むも、悪いものが全然出てこない。そうなのか。私は悪くはなかったけど、やっぱりあの長さが・・・最後の方はもうお尻が痛くて痛くて、これで終わりか、はあ、良かったねえ、・・・っておい!というベタなツッコミを心の中で何度もするはめに。んもーしつこいんだもの、群像劇だけに締めくくりが何回もあって。大阪初日に観に行ったけど、スタンディング・オベーションをしてる人は一人もなく、疲れの方が大きかったのではと想像。「たくさんの人を公平に描く」という主旨はわかるけど、私には冗長に感じる部分も多かったなあ。まあ、「ロバート・アルトマンの‘ショート・カッツ’をイメージ」と言ってるので、この手のものが面白くない私には当然の反応かも?
パンフでもナチスやマフィア、カラマーゾフの兄弟や合唱隊など、いろんな要素が指摘されてるけど、私が一番えええ?!と思ったのが、パブロとレティーシャの最期を演じずに、語りで終わらせてしまったところだ。報告者と言ってギリシャ悲劇の手法らしいけど、そんなの知らんがな。なんで4時間も使って肝心なとこ見せんねん。てビックリ。一番の見せ所だと思うんだけど?

とは言っても初のKERA、空間に映像を駆使し、同じ建物を幻想的に変える手法や、映画のようにオープニングがあるのも良かったし、なんと言っても音楽! 音楽畑出身だけあってすごく音楽を大切にしてるようで、生演奏だったのよ、これにはもう感激。お芝居ってどうしてもテープの音だから、あれがもう汚くて汚くて・・・。
そして途中で楽隊が舞台に出てきて演奏したんだけど、あ・あれ、たまの「着いたーーー!」の人じゃない?!ってビックリ。そうか、KERA→有頂天→たま→イカすバンド天国!!ってもうエヘラエヘラ笑ってしまって。年齢丸わかりなんだけどw パンフによるとパスカルズというアコースティックオーケストラらしい。これは本当に本当に気に入ってしまい、音楽が鳴り出すと芝居のセリフが全然耳に入らなくなり困った。これはちゃんと聴いてみたい。まずはレンタル屋を確認してみよう。

また、演技の面では(主演というものがいるとすれば)主演の生瀬勝久、この人を生で見るのは初めてだったけどすごく良かった。他の出演者よりも頭ひとつ突き抜けてうまい。声もよく通るし・・・やっぱり舞台俳優で声が良くて通るというのは最大かつ必携の武器。トビーアス役の小出恵介は、「ルーキーズ」で高岡蒼佑と共に一時期マイブームだったけど、小出くんの方はすぐ冷めちゃったw 安倍なつみはテレビとか含めて演技するとこを初めて見たけど、意外にも(?)うまくてビックリ。他にも私が知ってただけでも大倉孝二、緒川たまき、夏帆、川西惇、池田成士、西岡徳馬などなど超豪華。
蜷川版はどうなるのか、誰がどの役かと想像しながら観てたんだけど、生瀬=勝村正信、小出=森田剛は大方予想通りだとして、染谷くんはパブロかな? 白痴のパキオテだったら面白いかも? でも大倉さんのパキオテがかなり良かったから比べられるかも・・・とか考えるのも楽しかったけど、東京で蜷川バージョンが上演開始となり、やっと配役解禁になって読んでて面白い。今のところKERAバージョンの方が評判が良いみたい。まあこれはKERA本人がイメージして脚本を書き、先に上演してるというメリットも含めて当然だと思うけど。

でもそんな想像する楽しみも、4時間強という肉体的苦痛には勝てず、観終えた時は「もう無理。蜷川版なんて絶対観ない」と思った。けどやっぱり、同じ脚本を違う演出で、1ヶ月遅れで観れるという試みにはすごーく興味があるのよねえ。まあ今のところ、チケットサイトのやりとりも少なくて取れる確率自体が少ないけど、1ヶ月行くかどうか悩んでおこうと思う。
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by bigblue909 | 2013-01-16 17:55 | エンタメ

「マウリッツハイス美術館展」 神戸市立美術館

これもだいぶ前に観に行ったんだけど、どうも最近すぐには書けなくて・・・すでに記憶も薄くなってきてるので、簡単にさらっと。
行って来た人から「平日なのに真珠の耳飾りの少女の前で20分待ちだった」とか聞いてたので、日曜日なんかすごいことになってるんだろうと覚悟して行ったんだけど、この日は神戸マラソンがあった日。通行止め解除になった直後に入館したからなのか混んではいず。多分マラソンのおかげで観光バスの乗り入れがなかったんだと思う。ラッキーだった。
目玉のフェルメールの他にはレンブラント作品が多く、でもやっぱり有名なのは少なかったかな。今回は風景画、歴史画、肖像画、静物画、風俗画とわかれていて、肖像画のコーナー手前に待望の「真珠の耳飾りの少女」が飾ってあり、遊園地並の行列仕切りの所に並ぶんだけど、3分ぐらいで絵の前に行けただろうか。でも常に係員が「絵の前では立ち止まらずに」と小声でアナウンスしていて。立ち止まらずに見た後はちゃんと離れた所から止まって見れるスペースもある。絵も、美しい、とっても美しいんだけど、あまりにいろんなメディアで見過ぎていたせいか、初めて見たとは全く思えず。うん、なんかね、「見世物」という雰囲気があまりにも強すぎて、感激はしなかった。残念ながら。
ちなみにこの展覧会にはルーベンスの「聖母被昇天」の下絵があった。フランダースの犬に出てくる絵の縮小下絵。テレビや写真集やはたまた映画でもじっくり見れる現在と、ネロの時代とはあまりにも違い、キリスト昇架の前で「とうとう僕は見たんだ、素晴らしい絵だ。ああマリア様、ありがとうございます。これだけで僕はもう何もいりません」と言うネロは実は幸せなのではないかと思う。
でもこの日、不思議なことに真珠~よりもその後の静物画の方が混んでたんだよね、なんでだ。私は何度も書いてるけど人のいる絵が好きなので、風景画や静物画ってあんまり好きじゃない。でもまあ、いつもの如く絵を見ると心洗われる気分。昔の人にとって絵って、娯楽もあるけど、日本人にとっての仏像とかに近い感覚だったんじゃないかな。特にああいう宗教画みたいのは。だからそういう気持ちが年月を経て伝わってくるんだと思う。
余談だけど映画「真珠の耳飾りの少女」がスカーレット・ヨハンソンて、なんか違うと思う。彼女は綺麗だしスタイルも良いんだけど、どうも卑猥なイメージの方が先にきてしまって、この子が誘惑したんじゃないの?という疑惑しか持てないw

そして先日の「こどもの一生」の感想が長くなって書けなかったことをこのスペースに書く。最近どんどんお芝居に嵌ってきた。WOWOWでも3チャンネルになってから舞台の放送本数も増え、録画映画だけでもすごい数なのにまた選択肢が増えて大変。この前はとうとう「金閣寺」のDVDを買った。DVDなんか買うの何年ぶりだろう? 映像にしてしまうと目線が固定されないので、メリットもあればもちろんデメリットもある。けどテレビサイズで観ても「金閣寺」は素晴らしかった。
そんなわけで、お芝居を観に行くと配られるたくさんのチラシを観て、これも観たい、ああこれも・・・と目移りする日々。なので最近とあるチケット売買サイトをみつけ、そこに出品されたもので良い席があったら行こう、と自分に制限を設けた。そこは定価以上の販売禁止なので、良席でもオークションのように高値になったりしない。ここで「こどもの一生」も取れたし、「祈りと怪物」のKERAバージョンも席はまあまあだけどだいぶ安く出品されてたので購入できた。イープラスでまともに取っても良席になる確率が低いのでこれは本当にありがたい。良い出品がなかったとしても、「縁がなかったんだ」と思えば良いしね。
a0031041_174353.jpgそれにしてもその「祈りと怪物」、もらったチラシを見てびっくり→
右がKERAバージョン、左が蜷川バージョンなんだけど、なんでしょう、紙質から違うし、俳優の豪華さも違うしw そのチケットサイトでも、公演がKERAの方が近いせいもあるけどまだ蜷川の方はほとんど出てない。私はもともと蜷川の方の染谷くんが見たいなと思ってチケットを狙ってて、まあたまたまKERAの方もゲットしたわけだけど、KERAのツイッターで一般人が質問した上演時間に「休憩を含めて約4時間の予定」と答えていてゲッソリ。それ、よほど面白くないとキャスト違いでも2回観ようなんて思えないよ・・・。なのでKERAバージョンを観て面白かったら蜷川も狙うことに決めた。まあ、最初の染谷くん狙いとはどんどんズレていってしまったけど。
それにしても、先日イープラスから藤原竜也&大竹しのぶの「日の浦姫物語」がS席12,600円のところ→【<当日引換>7,000円】にて受付!というメールが来た。申し訳ないけど「幻の問題作が甦る!近親相姦、実子との契り…運命の濁流に呑込まれる一大絵巻!!」という売り文句見ただけで吐きそうになっちゃうw 藤原君、もっと楽しいのに出てくれれば良いのにな・・・。
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by bigblue909 | 2012-12-10 17:43 | エンタメ

怖面白い、「こどもの一生」 シアタードラマシティ

a0031041_21401640.jpgいやーーーー来たよ。きたきた。前回「ウィズ」を観た時にもらったチラシの中にこの「こどもの一生」があって、面白そうじゃない!と思ったけどすでにチケットは発売開始後、これじゃ良い席は無理だなと諦めたんだけど、チケット譲渡サイトを細かくチェックし良席ゲット、期待満々で観に行った11/28夜公演。やっぱり! チラシの写真の怪しげな感じだけで絶対私のツボに嵌るに違いないと思ったけど、本当に面白かった。これこれ、こういう現代劇が観たかったんだ。
今回演出のG2はお初、と思ったんだけど、プロフィールを見てたら「人間風車」で前にも観てたことを知った。とは言ってもあれは私の観劇デビュー作品、演出も何も全くわかってなかった(まあそれは今もか)頃だしね。谷原章介、吉田鋼太郎、中越典子の3人も見るのは2回目。

とある隔離された島で、精神療法が行われる話なんだけど、ダンスを取り入れ、椅子を使って輪になったり縦や横や斜めという動きも楽しいし、とにかく可笑しい。アハハウフフと笑ってて、でも、でも、可笑しいんだけどこれだけで良いの?・・・と思い始めた辺り、急に笑顔が凍りつく。チラシの「あなたは笑顔のままで凍りつく」という文句そのままに。
映画の感想で何度か「人を泣かそうと思ったら、それと同じくらい笑わせること」と書いたことがあるけど、これはその恐怖バージョンで、笑った反動そのまま怖い。なんだかくだらないなぁとヘラヘラ笑っていたことも全部、複線になっている。うまい。これはうまいぞ。
吉田鋼太郎は嫌味だけど憎めない人という感じだったけど、これは吉田氏本人のキャラが滲み出たのか、過去のこの役は本当に憎たらしかったらしい。そしたらこの話し自体全然違う印象になった可能性もあるけど、とにかくおっさんが子供返りしてはしゃぐ様子には笑ったw
ねたばれ→でもこのお芝居のテーマのひとつに、弱い者が結束して剥きだす残虐さというのがあると思うんだけど、吉田氏のキャラが可愛かっただけに苛められる場面では観てて憐れみがおこり、「本当に憎たらし」かったら観客も、やれやれ、ざまあみろ!という気分になるわけで、そう思うとやっぱりキャスティング的に失敗だったかも?
山内圭哉の山田のおじさんの「よろしいですかあ」は可笑しさ>怖さの比率がどんどんひっくり返っていく過程が本当に怖かった。いろんな分析ができる話だけど、残虐さの他にバーチャルリアリティというテーマもあり。私達の記憶も言ってみればバーチャルリアリティとなんら変わりなく、ひとつの物事を見る人間の数だけ解釈があり、また年月が経つ過程で変形していき、時にはなかったことまであったかのように記憶に刻まれる。誰かには何の記憶も残っていないことが、誰かには恨みの種になってどんどん増幅していく・・・とか、そういう日常的な怖さも、山田さんは体現してるんだよなと思う。←ねたばれ終わり

主演の谷原章介は「6年ぶりのお芝居」とあちこちで言ってて、はっ、それって「あわれ彼女は娼婦」だよね、観たよ・・・と、6年も経ったことに愕然とする。そりゃ歳もとるわな、、、でも章介さん、あの時は生で見るとひーーーまぶちい、フェロモン出しすぎぃというぐらいキラキラなセクスィー部長のようだったけど、今回は役のせいもあるけど良い感じに力が抜けたというか、相変わらずカッコ良いけど円熟したというか、男の歳のとり方の見本だ。
そんで戸次重幸という人を私は全然知らなくて、事前にネットで検索したら異様に人気があり、なんか大泉洋がらみの人? この人がセリフを言ってる途中で私の後方の女性が耳を劈くような笑い声をあげて、戸次氏本人もぶはって笑って。え、なに?って急に現実に引き戻され一瞬興ざめしたんだけど、カーテンコールで「噛んですみません!」とあやまってて、だからだったのかとやっとわかった。
でもさ、噛むのは全然しょうがないことなのに、それを観客が面白がってフューチャーして、しかも役者本人まで乗っかって笑うってどうなの? 吉田氏が「中越さんが聞いたこともないような声で裏で怒鳴ってた」と言ってた。エラい中越! 多分この人は私と同じ考えだよね? お芝居を観てる途中で現実に引き戻すようなことを役者がしないでほしい。でもネットでいろんな感想を読んでると、この人目当てで来てるファンのマナーついて批判する人が多く、これって永遠のテーマなのかな。私は何にも知らずに観て、それでも違和感ありありだったからなんか批判してる人の気持ちわかるわ。
あと鈴木砂羽も初めて見たけどこの人いいな。ちょっと注目してみようと思う。

「ウィズ ~オズの魔法使い」はいまや違う意味で大注目になったけど、こんなにすぐあの時のもやもやを消し去れて嬉しい。なんともお腹いっぱい大満足のお芝居でした。
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by bigblue909 | 2012-12-03 21:46 | エンタメ

山の辺の道を歩く旅 後編

a0031041_21391055.jpgさて、山の辺の道。
長岳寺を出たあと、天理駅でもらった地図に「この辺り景色満点」と書いてあるポイントにくる。うわあホントだねと写真を撮ったんだけど、森だと思って写したのは祟神天皇陵だったみたい→
この8km地点(天理と桜井で言えばちょうど真ん中)の道は、日本の原風景という感じで本当に良かった。一応MP3を持ってきてはいたけど、そんなので音楽なんか(と敢えて言う)聴いてしまったら、むしろ耳汚しだ。風がそよそよさわさわとなる音こそ自然の奏でる音楽、聴かなきゃ絶対もったいない。

そんな徒歩の旅だけど、さすがに10kmを超した辺りからしんどくなってきた。疲れたとかどこか痛いとかではないんだけど、車にチラチラ目が行くし、予想よりも時間がかかって焦る。地図でここを端折って近道できるんじゃない?とか考えて、通り抜けられず引き返して余計に時間を費やしたりもした。文字通り急がば回れという感じで・・・。そんなわけで11.5km地点の桧原神社付近が一番キツかった。しかも道はますます細く・わかりにくくなり、だいぶ山奥まで入ってから「立ち入り禁止」の看板を見て、もっと早く言ってよ!と泣きたくなったり。
そしてあと200m、もうちょっとだ!とにわか元気が出て目指した三輪神社も、肝心なとこで道を失い、味もそっけもない大きな道に出て、あれこれする間に三輪駅に着いてしまった。天理から歩いて失敗した・・・と思ったことは、道のあちこちにある表示が桜井方面からのものなので常に反対に見なければいけなかったこと。
a0031041_2143994.jpg最後の失敗で、もう三輪神社まで戻る気になれずにそのまま電車に乗ることにした。残念だけどしょうがない。でもこの三輪駅、隣りの桜井駅で乗り換えするため一駅分だけなのに、田舎なのか1時間に2本しかなく、しかも行ってしまったばかりのタイミングでガックリ。時間を潰すのに駅前商店街を見てみたら、私が無人直売所で買ってきた銀杏・干し唐辛子・そうめんふしなどが全て倍で売っててビックリ。この無人直売所巡りは本当に楽しかったのでまたやりたい。

と、ここまでで全工程ちょうど5時間の旅だった。帰りは乗り継ぎの関係で3時間以上かかってしまい、ああ、やっぱり近いようで遠い奈良・・・と思ったんだけど、なぜだか奈良って本当に嵌るのだ。京都もそりゃあ良いけど、ここまでマニアな感じはないというか。
後日職場で休憩時間に同僚に「山の辺の道に行ってきた」という話をしたら、「私も学生の時は奈良によく行った」と言い、「もしかして梅原猛さんとか読んだ?」と訊いてきたので、「読みました! 隠された十字架!」「聖徳太子!」と言って二人で興奮したw やっぱりそれを読んで法隆寺に行ったそうだ。柿本人麻呂を描いた「水底の歌」も良いよと聞いたので、近いうちに早速読もうと思う。

写真は三輪駅にて撮影したJRの車両↓ 万葉バージョン? こんなのもあるのね。小洒落ているわ。もう一週間以上も前なのに、いまだに楽しかった・・・と夢心地。ここには書いてない細かい神社やお寺もたくさん見た。歩いた先にご褒美のように神社仏閣があるのが本当に面白かった。春にもまた行ってみたい。花がたくさん咲く頃に。a0031041_21413431.jpgその時は桜井側から、行き逃した三輪神社もちゃんと寄って、今度は16km制覇したい。とにかく老いも若きも、すれ違う度に「こんにちは」と声を掛け合う徒歩の旅は、昔の日本がみっちりと残っていた。「詳細地図で歩きたい奈良」という本を買ったんだけど、他にも飛鳥とかまだまだコースがあるみたいなので、春と秋はひたすら歩くと決めた。
というわけで最近アウトドアファッション研究中。ゆくゆくは六甲山のゆるい登山コースとかも行ってみたいな。なんつって、この山の辺の道の翌日の私の筋肉痛ときたら笑えるぐらいすごかった。立ち仕事で足腰はだいぶ鍛えられたけど、こういうのはまた別物なのね。でも仕事の筋肉痛じゃなくて運動での痛みってこんなに気持ち良いんだなって、なんか本当に開眼したようなプチ旅行で、こんなとりとめもないことを忘れないうちに書き留めておきたいと思ってしまったんですよねえ。
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by bigblue909 | 2012-11-14 21:52 | エンタメ

山の辺の道を歩く旅 前編

先日、奈良の山の辺の道13kmを歩いてきました。
ここはもともといくつかの神社とお寺を見たいなと思ったんだけど、ガイドブックに歩いてみようみたいな記事があったので、じゃあやってみるかと安易に思ったのが始まり。本当は桜井駅~天理駅までの16kmのコースなんだけど、桜井手前の三輪駅までの13kmにしようと決めた。
で、天理側からのコースを辿る人も多いらしいので私もそうしようと思い、早起きして電車に揺られること2時間弱、10時20分に天理駅に降り立つ。駅で山の辺の道の詳しい地図をもらった。ここは天理教の総本部だけあり、すごく独特な町。本当に天理一色という感じで、道行く人も背中に「天理教」と書いてある半被を着てる人が多いし、商店街にも宗教関連のグッズ屋さんがたくさん。a0031041_1626193.jpg本部のお寺は「!!」というぐらい大きいし、何より遠くに見える天理大学らしき建物が圧巻。ものすごい立派さ&威圧感。なんとなく日本と言うより中国を思わせる規模と雰囲気で、あれはすごかったなあ。

そんなで1km歩くと最初の神社、石上神宮→へ到着。ここは蘇我・物部辺りの本を読んでるとよく出てくるよね。さくさくっと参拝を済ませ、元気に先を目指す。3kmぐらいのとこでゆるい上り坂がほんの少し続き、たったこれだけなのに息があがって汗をだらだらと流す。時間的にお昼前ぐらいだったからか、この時が一番暑かった。
事前に行ってきた人の体験記を検索して読んだところでは、「食事するところがたくさんあるから心配いらない」と書いてあったから安心しておやつを少ししか持ってこなかったのに、たまにあるのは飲み物とデザートをa0031041_16261773.jpg出すような店で、腹減った・・・と少し焦りだす。やっとにゅうめんと蕎麦を出すところをみつけた。民家の庭にテーブルを置いた店で、味は、うーん、いまいちだったけどw、他のお客さんと世間話をしながら食べて楽しかった。今回一番の反省点はこれで、他の食事処も大抵麺なので、それではやっぱりお腹がすくから、あとで休憩に食べる軽食(おにぎりやパン)は必携だと思う。

再び歩き出す。環濠集落を通過。むかし濠をめぐらせて自己防衛した名残だそうで、うっかりしてると落ちそうな濠が道の脇にあって、とっても良い感じ。この時期はあちこちの無人直売所で柿を売っていて、5・6個で100円という安さに、うわあ帰る直前に絶対買うぞとテンションがあがる。
そしたら6km地点だったろうか、柿の果樹園のおじちゃんに「柿食うか?」と呼び止められる。耳をそばだてないと聴こえないぐらい、ポツポツと小声で恥ずかしそうに話すおじちゃんで、写真におさめたくなるぐらい優しそうな顔をしていた。6個ついた枝ごとくれて、枝から外すと渋柿になるからこのまま持っていけという。嬉しくて何度もお礼を言ってまた歩き出す。
でも枝ごとなので泥棒してきたみたいで人と会うとじろじろ見られるし、重いし、どうしよ・・・と思ったんだけど、エコバッグを持ってきたことを思い出し、これに入れてからリュックに収めて背負う。おお、全然重くない!と感動。このリュックも奈良用にずいぶん前に買ったけど、しばらく奈良に来なかったので、ようやく日の目を見たもの。背負うってすごいなと身をもって知った。結局この柿は、家に帰って自分で渋抜きしてから食べた。おいしかった♪
a0031041_20535093.jpg
そして長岳寺到着→ここで7.5kmぐらい。入り口で拝観料¥350と言われてお金を出してたら、40代の夫婦が来て「うっわあ!」とイヤな顔をして行ってしまった。他人のことだからどうでも良いんだけど、¥350て拝観料としてはすごく良心的だし(京都はどれだけとるか!)、あんな山奥まで延々歩いて何も見ずに帰るって、すごくもったいないと思うんだけどな。興味がない人はそんなもんなんだろうか。
入るとこのお寺にはやたらと猫がいて、触ろうとしたら逃げた。敷地は狭いんだけど、小高い山の上に石に仏像が彫ってあるものがあったりして、このお寺の中だけでもかなりアスレチック気分だった。いやあ、楽しい楽しい。

と思いつつ、なんだかすごく長くなってきて、誰が読むんだという感じだけどblogは私の自己満足の場所なのでまだまだ書く。後半に続く。
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by bigblue909 | 2012-11-12 21:04 | エンタメ

禅と東寺と輪違屋

昨日、京都の花園大学で、福島在住の住職であり芥川賞作家の玄侑宗久さんの講義があり、一般公開もしていたので行ってきました。
玄侑さんの名前は、東日本大震災関連の本を探す中でよく目にするようになって、福島出身ということで興味を持って。著書が多いのでまだ「無常という力 方丈記に学ぶ心の在り方」と「しあわせる力」の二冊しか読んでないんだけど、公式HPをチェックして、関西で講演がある時は絶対行こうと思ってた。
花園大学は禅の研究に力を入れているらしく、これもその授業の一環。なので最初に般若心経を唱えて、椅子に座ったまま数分間座禅をした。「慣れない方はゆっくり10まで数えて」と言われたんだけど、うっかり20まで数えたり、昼前という時間もあってあちこちから聞こえるお腹の音が気になってしょうがなかった、雑念だらけの私w これで単位をとる少数の学生以外はやっぱり一般の年配の方が多く、僧侶らしき方も何人か。
いよいよ玄侑さん登場で、「‘私’という病」というお題でお話された。僧侶だけど化学を例にとることが多く、やっぱりすごく面白くてためになった。西洋では‘我’を持たないと認められないけど、東洋、とりわけ日本では持たない方が好まれる‘我’・・・という始まりだったんだけど、これは英会話をやってるとものすごく感じる。とにかく「I」で始まる文章で自分を語らないとダメというか。日本人だけの英語サークルでも、英語で話すとみんな「I、I!」と言い出すから、英語うんぬん以上に「自分は何者か」を考えておかないといけないという。日本語で話すとそうじゃないのにね。

我は持たないとラクらしい、というのはここ数年自分でも気がつき始めて、でもなかなか手放せないのでまずは一番簡単な物への執着を無くすことから始めたんだけど、極端な話、物事の好き嫌いさえもなくなったら本当に心穏やかになるんだろうなと思う。そういうのをなくしたくていろんな本を読んでみたけど、やっぱり私はキリスト教に始まる西洋の教えはどうも心に響かなくて。でも仏教系の本を読んでると、ものすごく納得できるものが多く、特別に何かしなくても、心構えとして使うのはできると。宗教ってもともとそういうものだと思うし。前から寺や仏像好きなのもあったので、本を読むことも増えていった。
でもまあ、少しずつそんな勉強を始めても、ご覧のとおり(?)ちっとも良い人間じゃないんだけど、佐渡さんを勝手に私のクラシックのお師匠にしたように、しばらく玄侑さんの著書を追いかけてみようと思う。英語や韓国語と同じように、生涯学習にできたら良いなと思う。
a0031041_21124057.jpgこの一般公開の禅の講座は花園大学で毎週月曜日にやってるらしい。まあ玄侑さんは客員教授なので昨日だけなんだけど。なんだかすっかり気にいってしまい、HPで学費とか調べちゃった。宝くじが当たったら、頑張って入学するのにな、一生懸命勉強するけどなと夢みてしまった。うん、まずは宝くじ買お(笑)

終わってから丹波口で下車、島原の輪違屋を見に行く。土方歳三の愛人、糸里がいた置屋だ。写真のとおり、けっこうフツーw 建物が残ってるだけなので特に見るものはないんだけど、少し行くと輪違屋のライバル置屋、角屋もあった。輪違屋よりも立派だけど、こちらはガイドブックなどにも載ってない。近くに心躍る和カフェがあるような界隈ではなかったので、「誠の湯」というこれまた新撰組にあやかったお風呂屋さんのレストランで天蕎麦を食べた。月曜の昼下がりにカメラを持っていかにも観光やる気満々なのは私だけだったのでちょっと恥ずかしかった。
そのまま徒歩で梅小路公園を突き抜け、東寺に行った。京都駅から近いせいか逆になかなか行けなかったお寺。ガイドブックによく載っている、立派な仏像群がおられまして、良いもの見せていただきましたわ。
やっぱ京都は良い。行くと心が洗われるなあ。もっと頻繁に来よう。なんならその度にあの講義を聴いても良い。来月は久しぶりに奈良に行こう。寒くなる前にね。
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by bigblue909 | 2012-10-16 21:13 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


by bigblue909
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