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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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山の辺の道を歩く旅 前編

先日、奈良の山の辺の道13kmを歩いてきました。
ここはもともといくつかの神社とお寺を見たいなと思ったんだけど、ガイドブックに歩いてみようみたいな記事があったので、じゃあやってみるかと安易に思ったのが始まり。本当は桜井駅~天理駅までの16kmのコースなんだけど、桜井手前の三輪駅までの13kmにしようと決めた。
で、天理側からのコースを辿る人も多いらしいので私もそうしようと思い、早起きして電車に揺られること2時間弱、10時20分に天理駅に降り立つ。駅で山の辺の道の詳しい地図をもらった。ここは天理教の総本部だけあり、すごく独特な町。本当に天理一色という感じで、道行く人も背中に「天理教」と書いてある半被を着てる人が多いし、商店街にも宗教関連のグッズ屋さんがたくさん。山の辺の道を歩く旅 前編_a0031041_1626193.jpg本部のお寺は「!!」というぐらい大きいし、何より遠くに見える天理大学らしき建物が圧巻。ものすごい立派さ&威圧感。なんとなく日本と言うより中国を思わせる規模と雰囲気で、あれはすごかったなあ。

そんなで1km歩くと最初の神社、石上神宮→へ到着。ここは蘇我・物部辺りの本を読んでるとよく出てくるよね。さくさくっと参拝を済ませ、元気に先を目指す。3kmぐらいのとこでゆるい上り坂がほんの少し続き、たったこれだけなのに息があがって汗をだらだらと流す。時間的にお昼前ぐらいだったからか、この時が一番暑かった。
事前に行ってきた人の体験記を検索して読んだところでは、「食事するところがたくさんあるから心配いらない」と書いてあったから安心しておやつを少ししか持ってこなかったのに、たまにあるのは飲み物とデザートを山の辺の道を歩く旅 前編_a0031041_16261773.jpg出すような店で、腹減った・・・と少し焦りだす。やっとにゅうめんと蕎麦を出すところをみつけた。民家の庭にテーブルを置いた店で、味は、うーん、いまいちだったけどw、他のお客さんと世間話をしながら食べて楽しかった。今回一番の反省点はこれで、他の食事処も大抵麺なので、それではやっぱりお腹がすくから、あとで休憩に食べる軽食(おにぎりやパン)は必携だと思う。

再び歩き出す。環濠集落を通過。むかし濠をめぐらせて自己防衛した名残だそうで、うっかりしてると落ちそうな濠が道の脇にあって、とっても良い感じ。この時期はあちこちの無人直売所で柿を売っていて、5・6個で100円という安さに、うわあ帰る直前に絶対買うぞとテンションがあがる。
そしたら6km地点だったろうか、柿の果樹園のおじちゃんに「柿食うか?」と呼び止められる。耳をそばだてないと聴こえないぐらい、ポツポツと小声で恥ずかしそうに話すおじちゃんで、写真におさめたくなるぐらい優しそうな顔をしていた。6個ついた枝ごとくれて、枝から外すと渋柿になるからこのまま持っていけという。嬉しくて何度もお礼を言ってまた歩き出す。
でも枝ごとなので泥棒してきたみたいで人と会うとじろじろ見られるし、重いし、どうしよ・・・と思ったんだけど、エコバッグを持ってきたことを思い出し、これに入れてからリュックに収めて背負う。おお、全然重くない!と感動。このリュックも奈良用にずいぶん前に買ったけど、しばらく奈良に来なかったので、ようやく日の目を見たもの。背負うってすごいなと身をもって知った。結局この柿は、家に帰って自分で渋抜きしてから食べた。おいしかった♪
山の辺の道を歩く旅 前編_a0031041_20535093.jpg
そして長岳寺到着→ここで7.5kmぐらい。入り口で拝観料¥350と言われてお金を出してたら、40代の夫婦が来て「うっわあ!」とイヤな顔をして行ってしまった。他人のことだからどうでも良いんだけど、¥350て拝観料としてはすごく良心的だし(京都はどれだけとるか!)、あんな山奥まで延々歩いて何も見ずに帰るって、すごくもったいないと思うんだけどな。興味がない人はそんなもんなんだろうか。
入るとこのお寺にはやたらと猫がいて、触ろうとしたら逃げた。敷地は狭いんだけど、小高い山の上に石に仏像が彫ってあるものがあったりして、このお寺の中だけでもかなりアスレチック気分だった。いやあ、楽しい楽しい。

と思いつつ、なんだかすごく長くなってきて、誰が読むんだという感じだけどblogは私の自己満足の場所なのでまだまだ書く。後半に続く。
# by bigblue909 | 2012-11-12 21:04 | エンタメ

2012年10月劇場鑑賞映画

先日、職場の24歳女子が梅田で映画を観てきたというので、「そんなとこまで何を観に行ったの?」と訊いたら「うーん、ヴァンパイアっていう・・・」と言うので、「知ってる、岩井俊二でしょう?」と言ったら驚いていた。普通映画を観たという人に同じ質問をすると大抵「海猿」とか「踊る大捜査線」とかなので、私も驚いた。その後しばらく二人で岩井俊二について語り、BBさんはどんなのが好きかと訊くので「人間の真理を抉るのが好きだ」と言ったら「SAW」の話をし始めたので更に驚く。久しぶりに良い映画仲間をつかまえた気分。

画皮 あやかしの恋 ★★★★
2012年10月劇場鑑賞映画_a0031041_16103850.jpg中国映画って大抵、タイトルバックに英題も出てくるんだけど、今回は「Printed skin」だった。一生懸命勉強してるけど、英語って本当につまんない言語だなって思うのはこういう時。「画皮」っていう言葉からの古めかしい怪しげな感じが全くないもんね。
さてその「画皮」、外れでもしょうがないかという感じで観に行ったんだけど、これがかなり面白かった。まあお約束のワイヤー・アクションなのでくだらないと言えばくだらないんだけど、そういうのも乗り越えてみっけもんだったと思う。ワイヤー・アクションと言えば、この前何年かぶりにチャン・イーモウの「HERO 英雄」をWOWOWでちらっと見て爆笑してしまった。あの時は「これは芸術だ」と目を輝かせて見たのに。‘好き’っていう情熱って怖い(笑)
妖魔を演じたのは私には「中国の小さなお針子」のイメージが強いジョウ・シュン、今まで痩せすぎであんまり魅力的じゃなかったんだけど(身長160cm、体重41kgらしい 驚)、今回はその線の細さがいかにも妖魔という感じで美しくて良かった。何度か着物を脱ぐシーンがあって、なんだ前ほど痩せてないじゃない?と思ったら代役だったらしい。それに対抗する妻役はヴィッキー・チャオ、こちらは健康的なお色気で良いよね。この二人は中国四大女優に入っているらしい。そうなんだ。マギー・チャンやコン・リーから明らかに代替わりしてるんだなあ。
ねたばれ→私がうまいなと思ったのが、妖魔が皮を剥がして正体を現すシーンは一回きりだったこと。当然ラストで妖魔が死ぬ時、どんな風になるかという想像をするけど、そちらはトカゲの方にまかせて、同じようになったという余韻だけ残した。人間の心臓を食べるシーンも見せず、あくまで妖魔は美しいイメージのまま観客に魅せたことだ。それが生ぬるいと思う人もいるかもしれないけど、私はこの映画はそういう方向で合ってたと思う。
また、屋根で飛び上がるシーンなどでいかにもCGで作った安っぽさが垣間見れる部分はあったものの、妖魔の正体の得体の知れないものが蠢く感じや、魂の玉のシーンなどでうまくCGを使っていて、昔の中国映画はどうしてもこういう部分で失笑を買ったものだけど、技術の進歩も良いものだなと思った。←ねたばれ終わり
とにかく私は予想以上に楽しめた。不満点はドニー・イェンのアクションシーンが控えめだったことか。でもこの中国版長谷部誠は今年49歳。見えないわ。お肌つるつるよ。そして最初のクレジットで音楽が日本人なんだな、と知ったんだけど、これがひどい。ここ笑うとこですよ、ここ神秘的ですよ~みたいなわかりやすい音楽をとってつけたように入れる。日本の音楽業界のレベルは低くないと思うんだけど、こと映画になると途端にセンスを失うのはなぜなんだろう。
そしてやーな予感はしてたものの、やっぱりな・・・また最後が日本の歌手のものに差し替えられてた。なんで中国映画の時だけこんなことが毎回許されるんだろう? しかもネットで調べたら、常々私が「こんな下手な人なかなかいない」と思ってた歌手だった。誰だろ?と思ったら調べてみてw
この話は「聊斎志異」という本の中の一遍からできたらしく、他の話で「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」を作ったらしい。これ、レスリー・チャンやトニー・レオンが主演なのに全然興味がなかったんだけど、俄然観る気になった。観ねば、おー!
そしてこの映画、2008年の作品なのね。この頃は思い出すのも忌々しい、邦画の方が人が入ると素人にまでメガホンとらせて、ミニシアターも邦画ばかりだった頃だ。やっぱり世界には面白い映画がたくさんあったのだ。言ってやって、誰か言ってやって。流行で良い映画の公開の場を奪うな!



ボーン・レガシー ★★★
2012年10月劇場鑑賞映画_a0031041_21135994.jpg最近、なんで頭の中でこんなに「タイガーマスク」の曲が流れるんだろうと思っていて、はっと気がついた。この映画にちなんでボーンシリーズのテーマ曲があちこちで流れるからだ。似てる! あのイントロが(笑) でも、白い~♪ マットの~♪ の方が絶対カッコ良い。
というわけでそのボーンシリーズ。マット・デイモン、こんなにアメリカと日本で人気の差がある俳優も珍しいのではないだろうか。そう、‘あの人’に似ているというだけでw そんなデイモンさんが、でもやっぱりちょっとカッコ良いんじゃない? あの人に似てても?と思わしめたのがジェイソン・ボーンという役柄である。このシリーズ、なんだかとっても地味なのだ。ヒロイン・・・でもなさそうなジュリア・スタイルズはお世辞にも可愛いとか綺麗とかではないし、ボーンとの関係も曖昧だ。恋人役の女性も顔がさっぱり思い出せないし、一応助けの手を差し伸べる上司も、それが好意なのかなんなのか、とにかくアクション大作には珍しく、感情表現が薄いのがなんか良い。
それに比べると、この「ボーン・レガシー」はとってもわかりやすい。この人が人を人とも思わぬ悪い人なんだなとか、それに利用されてるのがこの人なんだなとか。と言ってもそこは先にボーンシリーズがあってだからしょうがないんだけど。アクションも、すごいんだけど先のシリーズ4作ほどではない気もするし。
でもそこはですよ。観ててこんな風に助けに来てほしいなと思うのはジェレミー・レナーの方なんですよやっぱり。顔がカエルくんでも。女性がアクション映画を観る上でかなり重要な要素だというのに、残念ながらこの辺りどうしてもデイモンさんは不利なのだ。だから、二時間弱、しばしの夢を観るにはうってつけかなと。
相手役がレイチェル・ワイズというのも大人な感じで良いし、なんだか久しぶりな気がするエドワード・ノートンも、劇場に足を運ばせた要因のひとつでした。
# by bigblue909 | 2012-10-26 16:08 | 映画

禅と東寺と輪違屋

昨日、京都の花園大学で、福島在住の住職であり芥川賞作家の玄侑宗久さんの講義があり、一般公開もしていたので行ってきました。
玄侑さんの名前は、東日本大震災関連の本を探す中でよく目にするようになって、福島出身ということで興味を持って。著書が多いのでまだ「無常という力 方丈記に学ぶ心の在り方」と「しあわせる力」の二冊しか読んでないんだけど、公式HPをチェックして、関西で講演がある時は絶対行こうと思ってた。
花園大学は禅の研究に力を入れているらしく、これもその授業の一環。なので最初に般若心経を唱えて、椅子に座ったまま数分間座禅をした。「慣れない方はゆっくり10まで数えて」と言われたんだけど、うっかり20まで数えたり、昼前という時間もあってあちこちから聞こえるお腹の音が気になってしょうがなかった、雑念だらけの私w これで単位をとる少数の学生以外はやっぱり一般の年配の方が多く、僧侶らしき方も何人か。
いよいよ玄侑さん登場で、「‘私’という病」というお題でお話された。僧侶だけど化学を例にとることが多く、やっぱりすごく面白くてためになった。西洋では‘我’を持たないと認められないけど、東洋、とりわけ日本では持たない方が好まれる‘我’・・・という始まりだったんだけど、これは英会話をやってるとものすごく感じる。とにかく「I」で始まる文章で自分を語らないとダメというか。日本人だけの英語サークルでも、英語で話すとみんな「I、I!」と言い出すから、英語うんぬん以上に「自分は何者か」を考えておかないといけないという。日本語で話すとそうじゃないのにね。

我は持たないとラクらしい、というのはここ数年自分でも気がつき始めて、でもなかなか手放せないのでまずは一番簡単な物への執着を無くすことから始めたんだけど、極端な話、物事の好き嫌いさえもなくなったら本当に心穏やかになるんだろうなと思う。そういうのをなくしたくていろんな本を読んでみたけど、やっぱり私はキリスト教に始まる西洋の教えはどうも心に響かなくて。でも仏教系の本を読んでると、ものすごく納得できるものが多く、特別に何かしなくても、心構えとして使うのはできると。宗教ってもともとそういうものだと思うし。前から寺や仏像好きなのもあったので、本を読むことも増えていった。
でもまあ、少しずつそんな勉強を始めても、ご覧のとおり(?)ちっとも良い人間じゃないんだけど、佐渡さんを勝手に私のクラシックのお師匠にしたように、しばらく玄侑さんの著書を追いかけてみようと思う。英語や韓国語と同じように、生涯学習にできたら良いなと思う。
禅と東寺と輪違屋_a0031041_21124057.jpgこの一般公開の禅の講座は花園大学で毎週月曜日にやってるらしい。まあ玄侑さんは客員教授なので昨日だけなんだけど。なんだかすっかり気にいってしまい、HPで学費とか調べちゃった。宝くじが当たったら、頑張って入学するのにな、一生懸命勉強するけどなと夢みてしまった。うん、まずは宝くじ買お(笑)

終わってから丹波口で下車、島原の輪違屋を見に行く。土方歳三の愛人、糸里がいた置屋だ。写真のとおり、けっこうフツーw 建物が残ってるだけなので特に見るものはないんだけど、少し行くと輪違屋のライバル置屋、角屋もあった。輪違屋よりも立派だけど、こちらはガイドブックなどにも載ってない。近くに心躍る和カフェがあるような界隈ではなかったので、「誠の湯」というこれまた新撰組にあやかったお風呂屋さんのレストランで天蕎麦を食べた。月曜の昼下がりにカメラを持っていかにも観光やる気満々なのは私だけだったのでちょっと恥ずかしかった。
そのまま徒歩で梅小路公園を突き抜け、東寺に行った。京都駅から近いせいか逆になかなか行けなかったお寺。ガイドブックによく載っている、立派な仏像群がおられまして、良いもの見せていただきましたわ。
やっぱ京都は良い。行くと心が洗われるなあ。もっと頻繁に来よう。なんならその度にあの講義を聴いても良い。来月は久しぶりに奈良に行こう。寒くなる前にね。
# by bigblue909 | 2012-10-16 21:13 | エンタメ

「ウィズ ~オズの魔法使い」 梅田芸術劇場

「ウィズ ~オズの魔法使い」 梅田芸術劇場_a0031041_214758.jpgいやいやいや、こりゃまたなんとも。やっちゃった。やっちゃったよ。
最初からどうにも微妙な感じで、保険をかけてA席を取ったんだけど、それが正解だったか、それともダメさに拍車をかけたか。そもそもいまだに「オズの魔法使い」の話を知らないという時点で、私がこの手のものにどれだけ興味がないかというのが証明できるけど、宮本亜門さんの演出だから観たいなというのだけで行ってみたのだ。
A席は3階で、目の前に座高の高い男性が座っているので舞台のちょうど真ん中が全然見えない。この時点でテンションがっくり下がったんだけど、ミュージカルのあのテープの音楽・・・あれが、オペラの生演奏に慣れてるとどうしても気になる。しかも梅田芸術劇場は広いので、歌までマイクを通していて、これもすごく音が汚い。ギャグもいちいち寒い。
曲もストーリーも初めてなんだけど、子供向けという印象は拭いきれず、全く身が入らず。でもね・・・やっぱり何が一番ダメってあれが。ドロシー役が○KBじゃない? 今回このミュージカルがこんなに騒がれたのも彼女のおかげなんだろうけど、本人がどうこうじゃなくて、もう思いっきり、○KBのコンサートにうっかり迷い込んでしまった感じなんです。
亜門さんは「はっきり言って○KBのことは全然知らなかった、でも普段ミュージカルを観ない人にも興味を持ってほしかった。また○KBなんてという人も楽しんでくれたらと思った」みたいなことを言ってたけど、やっぱり、どうにも交じり合えず。何度注意アナウンスがあっても前に乗り出して観るし、入り口でもらったチラシが床に散乱してるしで、いつもと全く違う雰囲気。最後のアンコールでの声援は完全にコンサート状態で、早く帰りたいけど真ん中だから出れない・・・と、なんだか本当にいたたまれなかった。

でもまあ褒めるとこも書くとですね。陣内孝則と森公美子はさすがの存在感だったし、特にモリクミさんの歌はここだけプロ中のプロで聴き応えあった。私が一番楽しみにしてたのが小柳ゆきで、10数年前この人が結構好きで、ライブも観に行ったことがある。最近めっきり見なくなったので久しぶりだったけど、最後の最後に大トリ状態で出てきて良かったですわ。ISSAのダンスもさすがだった。って、このぐらいで良いかな?w
とにかく、仕掛けは楽しいんだけど、ずっとディズニーランドのショーを見せられてるかのようで、あ、でもそれって実はすごいことなんだと思うけど、私はそういうのは望んでなかったから。それだったらいっそそれに徹して、ダンサーたちの踊り(ここは夢中で見た)だけ見せてもらった方が私は満足できたかも。そして同じものを見ても、席が良かったらもっと楽しめたかもしれないけど、こればっかりはなんとも言えないね。
ネットを見てると今のところ好意的なコメントばかりなのでアップするのが気が引けるんだけど、私のように感じた人もいるかなあ・・・とにかく今後はまずストーリーありき、出演者先行で客層が決まってしまうものは絶対避けようと思った。頼むよ、亜門さん・・・。

はあ、というわけで。先日WOWOWで野田地図の「THE BEE」の放送があった。たった4ヶ月前に観たものなのに結構忘れてる部分もあって、やっぱりすごい作品。でもテレビで観るといつもの如く、生では笑えた部分が全然面白くない。ブラウン管(ってもう死語だな)を通すのって怖いね。あとアップになるので汗がすっごいw 汗もかかない人は全然かかないんだけど。でも野田秀樹の狂気の表情は、アップで見るとすさまじかった。
終わった後に出演者のトークがあって、好きか嫌いか嫌いか好きか♪ のテーマソングのカーテンコールで、近藤良平さんが「大阪で手拍子してた、あの話を観たあとで普通手拍子する?!」と言ってたので笑ってしまった。してた・・・私もきゃっきゃ叩いた。そうか、、、他ではやってなかったんだ(笑)

とまあ、いまものすごい消化不良状態。「THE BEE」級のきちんとしたもの観たい。というわけで、なるべく早く口直ししようと、チケットサイト物色中。
# by bigblue909 | 2012-10-09 21:47 | エンタメ

香川に行ってきました

四国は徳島の入り口には一度行ったことがあったけど、こうして旅行としてきちんと向かったのは初めて。私は神戸の舞子から高速バスに乗り、友達二人は東京から飛行機、夕方に琴平で合流した。
スケジュールに余裕のない旅だったので、ホテルにチェックインした足ですぐ金比羅様を目指す。すでに17時半だったけど、18時には閉まるというので早足で785段の階段を上った。途中写真を撮るのに足をとめた以外はひたすら上り続け、気温はかなり落ちてたものの、汗だくになって上りきった。最後の10段は、もうすぐだと思っても進むのが億劫なほど。本当にギリギリで本宮に手を合わせることができて、これに間に合うかというのが一番心配だっただけに一安心。私的には上りより下りの方がキツかったなあ。でも翌日筋肉痛にはならず、意外と大丈夫なものなんだなと。
ホテルは桜の抄というところだったんだけど、綺麗だし料理もおいしいし従業員の応対も良いし、満足のお宿だった。
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二日目は待望の直島・・・これ、2年ぐらい前にNHKの「クール・ジャパン」で見て、日本の面白そうなとこを外人さんの方がよく知ってるものなんだなと感心した所で、一度は必ず行かねばと思ってた。滞在時間は約6時間、十分見て回れるだろうと高を括ってたら大間違いで、最初に向かった「家プロジェクト」だけでも見ごたえあり。まあ、中にはふ~んて見て終わり、というのもあるんだけど、特にお勧めなのが「南寺」。ねたバレしたら面白くないので、何も情報なしで行った方が良いと思う。
ここで想定外にも予定の半分の時間が過ぎてしまい、17時のフェリーで帰るか、それとも19時過ぎのにするかと迷いに迷ったものの、17時までベネッセアートミュージアムだけなら行けるだろうということでバスで移動。途中であの!黄色かぼちゃの写真を撮る。この日は台風が近づいていて、もうすぐで撤去されるということだった。触ると軽い素材で作られているので、簡単に流されてしまうらしい。前にも一度台風にやられたので警戒してるんだそう。
ベネッセは現代アートが展示されてるけど、普段名画ばかり見に行く私はこれはこれで新鮮で面白かった。宿泊もできたら楽しいんだろうとは思うものの、やっぱりお高くてなかなか・・・。本当は地中美術館に行きたかったけど、少し遠いので時間の都合断念。
フェリー乗り場に戻り残りの小一時間、今度は赤かぼちゃの前で写真を撮りまくる。こちらは大きいので黄かぼちゃよりもあちこちで気兼ねなく撮影できる。道の駅で買い物をし、直島銭湯を見て、意外にも面白かったのが007記念館。入場料無料なんだけど、記念館というより完全にマニアが作った感じの手作り感で、キャッキャ大騒ぎ。直島への撮影誘致運動の話しを聞いたダニエル・クレイグが送ってくれたサイン入りポスターもあった。カッコ良いうえに良い人だ。
来る時は高速フェリーでざんぶざんぶ揺られたけど、帰りは豪華なジャンボフェリーでゆったり、本当に楽しかった直島。ここはまた来たい。でもまだ小豆島も豊島も犬島もあるのよね、困るわあ。
この日の夜は街まで出て、香川のもうひとつの名物骨付鶏を食べた。もう、狭いのにお楽しみいっぱいの香川県。
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最後の日は帰途につくまで名勝・栗林公園を見て、有名どころのうどん屋さんをまわるはずだったんだけど、台風ですごい雨で断念。ホテルから近いうどん屋さんを目指す。琴平のホテルで朝夕うどんは食したものの、きちんとしたうどんやさんで初めて食べた。めりけんやというお店だったんだけど、うん・・・なんかね、ガイドブックを改めて見ると、香川ってつゆなしのお店が結構多いみたい。多分麺が自慢なんだろうね。私は山芋と卵のうどんにしたんだけど、本当にそれだけで醤油をかけて食べる。味気ない(泣) 麺は良いけど、つゆのだしを味わい、はふはふごくごくしたかった私はなんだか物足りなかったなあ。お蕎麦は麺だけでもいけるけど、うどんはやっぱりつゆ飲みたいよ・・・。
そのあとは街のお土産やさんで買い物して別れることに。楽しかったね!と手を振り合ってバスに乗りこんだらここから悪夢が・・・友達の帰りの飛行機が飛ぶかばかり心配してたのに、バスに乗った途端「鳴門海峡が通行止めのため、引き返す可能性あり」と! 目の前が真っ暗になる。結局、鳴門から乗るお客さんがいるからと嵐の中を迎えに行き、誰もいないバス停を確認して「これから瀬戸大橋経由で神戸へ向かいます」とUターン。みんなは一人のためにって三銃士か? バカか?! とあまりに日本的な対応に呆れるわ腹が立つわ。
結局、高松のバス停から目と鼻の先の瀬戸大橋まで3時間の無駄なドライブをした。でも初の瀬戸大橋の美しさには目を瞠るものがあり、まあいいかとやっと気分が切り替わって、ゆっくり読書タイムとなった。全部で5時間の帰途、自分は旅行運がかなり良い人間だと思ってたゆえにショックも大きかったけど、まあこんなのも含めて思い出深い旅になった。

旅行って、もちろんそれ自体楽しいけど、何より日常から離れて視点が変わるのが良い。どこにも行かないと、だんだん何か新しいことを始めないといけないんじゃないかとか、変に焦ってきてしまう。けど旅行のあとって気分が明らかに変わって、今してること・周りのことを大事にすれば良いんだと思えるし、なぜだか相乗効果で良い風がまた吹いてくるのね。
だからやっぱり私の場合、半年に一度はどこかに行かないと腐ってしまうみたい。旅行するために働く、ぐらいでちょうど良いんだなと思った。また頑張るぞ!
# by bigblue909 | 2012-10-06 22:20 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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