イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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Bjork 「VOLTA」

a0031041_1252508.jpgビョーク6枚目のオリジナルアルバム。もちろん発売日前日買い。
第一弾シングルカットの「Earth Intruders」のプロモを見ましたが、相変わらず奇怪で美しくて芸術的で薄気味悪い、ビョークらしさにブラボー!! と叫びたくなります。バリを思わせるようなダンサーたちが流れていく上に浮かび上がるビョークの顔。民俗音楽を思わせるサウンドも、ホント良いですねえ。

今回、3週間近くこうして聴きこんで、出した結論は「ビョークとしては平凡だった」という感じでしょうか。平凡、という言葉では語弊があるか・・・私の場合、ビョークのアルバムに持つイメージをあくまで一言で簡単に表すと、「Debut」ポップ、「POST」オーケストラ、「Homogenic」ダーク、「Vespertine」ファンタスティカ、「Medulla」コスモ、という感じ(ちなみに一番好きなのはライフログにも載せてる「Homogenic」)。
けど今回は、先ほども書いた「Earth Intruders」での踊りだしたくなるような躍動感は「Debut」だし、2曲目「Wonderlust」のホーンの音が鳴り響くオーケストリックな感じは「POST」、9曲目の「Declare independence」のキレっぷりと重い音はもろ「Homogenic」、5曲目の中国っぽい音からビョークの静かな高音に変わっていく「I see who you are」は「Vespertine」ぽいし、4曲目の「Innocence」のヒューマン・ビートボックスはまんま「Medulla」、そして3曲目の「The dull flame of desire」での男声との‘会話’は、「Dancer in the dark」すら髣髴とさせます。

つまり、今までの集大成的な感じがなんとなく輪郭をぼやけさせた感があり、全編ヒューマンボイスで通して突出した個性を打ち出した前作の方が、面白さで言えば上かなと感じたわけです。
けどまあ、ここまでなんだかんだと聴かせるのはやはりビョークだから、というしかなく、今年を代表するアルバムになることは間違いなし。あとはアカデミー賞で志村けん風に白鳥をあしらったドレスを着て登場したインパクトがあれば・・・ってギャーー!! やっぱりおかしな服を着て顔にペインティングして内ジャケで嬉しそうに笑ってるぅぅぅ あーやっぱりビョークの常人には理解しがたい変態さは健在でありました。

しかし・・・今回も凝ったジャケットだったけど、もうモロ嫌がらせです。あの観音開きの紙ジャケ、なんと鳥形?ビョークシールで留まってるだけなんですよ! 開け閉めを繰り返すそのうちに、ビョークが千切れるかシールの裏が埃だらけでくっつかなくなること必至・・・。策として、歌詞カードとCD本体は別のキャリーケースに仕舞い、CDを買ったその日だけジャケの中を眺めてビニールの袋に入れ、二度と開けないことに決めた。ぜ・全然意味ない・・・(泣) もっと普通で良いですよ、フツーで・・・。
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by bigblue909 | 2007-05-19 12:56 | 音楽

AIR 「POCKET SYMPHONY」

a0031041_8573521.jpg「フレンチ・マエストロ」と称されることの多い、フランスのデュオAir、3年ぶりの新作。またまた発売日買い。しかしこれ、うちの近くのタワレコのクラブミュージックコーナーで探したらなくて、入荷してない?! とショックを受けたんだけど、念のためロックコーナーに行ったら置いてあった。この人たちのどこがロックなのか、正座して膝を突き詰めて議論したい今日この頃。
とは言え、クラブミュージックというジャンルに分けるのもだんだんビミョーになってきた。前回「Talkie Walkie」を発表した時の日本公演、行くぞ! と思ったらキャンセルになってガッカリしたけど、果たしてあの音楽で踊れるのか・・・? という疑問はいまだにある。フロアで棒立ちになってしまうんではなかろうか。エールの音楽はできればブルー・ノートみたいなとこで聴きたい(って言っても行ったことないけど)。椅子に座って、綺麗なカクテルでも飲みながら。

今回も相変わらず、メロウで繊細で少女漫画的なエレクトロニカだ。「ヴァージン・スーサイズ」以降のこの人たちの音楽を聴くと、必ず頭の中を花びらが飛ぶ。前回のアルバムで、映画「ロスト・イン・トランスレーション」にも使われた「Alone in Kyoto」をスピンオフしたかのような、ジャポニスムが主題らしい。
エールは一貫して、フランス語を使わずに英語を使っていたんだけど、今回8曲目に初めて「Mer du Japon」とフランス語の題名があったので少し驚いた。邦題「日本海」。歌詞まで初のフランス語だ。当然読めないので、音楽を聴く前にまず対訳を読んでみる。

  正気を失ってしまいそうだよ 日本海で

このシンプルな歌詞を繰り返すだけ(まあ、エールの曲の歌詞は大抵そうなんだけど)。これを読んで暗くて繊細な音を想像したけど、実際はこのアルバムの中で最もシンプルでポップなものになってた。所々琴の音が入ってて。果たしてあのフレンチおぼっちゃまな顔をした二人は日本海をちゃんと見たことがあるんだろうか。見たことがあったらこういう曲にはならないんじゃないだろうか。きたぁのぉ~漁場はぁよ~~♪ って、違うな。やっぱさぶちゃんは日本海じゃなくてオホーツク海あたりだな。
いや、さぶちゃんはどうでも良いのよ。ちゃんと実際に見てくれたかな・・・と遠い目をしてしまうのは、外国アーティストが日本をモチーフにした時の共通のものですわね。

3年ぶりと言えばもうひとつ、ビョークの新作が発表されるらしいのですっごく楽しみにしています。毎回全く違うことをするビョーク、今度はなにをしてくれるか。そういえばビョークも夫のマシュー・バーニーのアートフィルム、「拘束のドローイング9」のサントラを制作した時に、日本をモチーフにしていた。これは夫婦で日本に来て海女を撮ったり、毛皮のうちかけ(!)を着たり、かなりの本気モードで、音楽も本格的でちょっと怖かったな。笙とか使っちゃって。この辺りの本気度がいかにもビョークなのだ。
さて、ニューアルバムは5月2日、楽しみ楽しみ。
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by bigblue909 | 2007-03-13 09:02 | 音楽

Bjork 「medulla」

a0031041_17182365.jpg全曲、‘声’による音楽、という触れ込みに、思わず発売日前日買いをするほど楽しみにしていたアルバム。多分その前置きがなかったら、ちょっと聴いたぐらいでは全部が人の声だとは思わなかったかも。
それは「アカペラ」なんていう簡素なものじゃなくて、なんというか、声が音楽そのものというか、ものすごく、ぶっといものを表現してるような気がするから。

でもやっぱり、このアルバムの最初の印象は「???」でした。というか、世の中の大抵の人のビョークの音楽に対する印象がこの「???」で、あたしもつい1年ほど前までは、ビョークの音楽は嫌いだった。
まあ理解できないから嫌いになるわけで、わからないからイヤ、というネガティヴな要素を取り除いて素直に接すれば、やっぱビョークの音楽はすごい。

今回のこの「メダラ」も、いままでとはまた全然違う試みなので戸惑うけど、たまに「なんかわかんなかったけど良かったかも。もう1回観たいかも」と思って、何度も観ているうちに好きになるタイプの映画がある。あたしはビョークの音楽はそういう感覚で聴いてます。
なのでこのアルバムももう何度も何度も聴いてるのにまだよくわからない。けど、「耳で聴く」タイプの曲ではなく、「心で聴く」から考えるのに時間がかかるわけで、多分これから少しずつ理解できると思う(というかそう願う)し、ずっと長く聴いていけると思う。

去年WOWOWで観たフジロックで歌ってた「Desired constrllation」と、オリンピック開会式で歌った「Oceania」が入ってたのが嬉しかった。あと、「Who is it」が今のとこお気に入り。
しかし・・・歌詞カードが黒地に黒文字で書いてあるのが嫌がらせに近い。どうやって読むかって、紙を斜めに持って、光に当てて読むのです。いまこの曲名を書くのも、すんごい苦労しながら見たし。

あとやっぱあの↑ジャケがステキ。ビョークって顔が奇怪なのに、あの胸の谷間も含めて、色気のない無防備なとこにドキッとする色気というか。ビョークってやらしいなと思ってしまうのはあたしだけだろうか。
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by bigblue909 | 2004-08-31 17:16 | 音楽
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ビッグブルーの本気な無駄話。


by bigblue909
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