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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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ルノワール展 in国立国際美術館

金曜日の休みがとれたので、2度目の「たかじんのそこまで言って委員会」観覧に応募したんだけどハズレた。のでルノワール展に行ってきました(どこまで乱暴な方向性の違いだ)。
・・・って、誰がパネラーだったんだろ?といま公式ページを見てみたら、な、なんとビートたけしの文字が!!(これで関係者の知り合い観覧激増と推測)。しかも先週に続いて、委員会卒業生(?)の原口大臣。さらに田原総一朗まで呼んで! みんなでよってたかっていじめるつもりだな、面白そうやんかあああ、
んごおおぉぉぉぉぉ
ルノワール展 in国立国際美術館_a0031041_14383533.jpg
はあはあ、取り乱しました。というわけでルノワール。絵をこうやってちょこちょこと観に行ける環境になるまで、ルノワールは結構好きな画家だったんだけど、今ではそうでもない。いろいろ見る範囲も広くなったからね。
ルノワールは美しく着飾った女性や裸婦を描くことが多いけど、体つきはゴシック調の絵によく見られたような豊満なもので、乳房も大きくお腹にたっぷりと肉がついている。だけどそういうのを見ても「裕福な家庭で育って不自由なく食べて、福々暮らしたらこういう体になりましたの、うふ」という感じ。ドレスを着て色白の肌でニッコリ笑っても、美しゅうございますね、育ちがよろしいのでございますね、という感じなのだ。
だけどやっぱり、イイオンナってどこか根性曲がったような計算高さの上にあるものじゃないでしょうか。そういう邪悪なものが、ルノワールの女性たちにはない。だから色気もない。エロスという観点から言えば、あのギスギス骨ぼねとしたシーレの描く女性の方が、妙にそそるのはなぜなんだろう。あ、関係ないけどスペインの16~17世紀ぐらいの黄金時代は、女性たちは「胸が小さい方がよし」とされ、ドレスも胸部分がまっ平らになるような形のものが多かったらしい。その頃のスペインに行きたい。
だけども絵的に言うと、一見白のドレスかと思うようなものでも、よく見るといろんな色彩が組み合わさって白に「見せる」ルノワールはさすがだなと思う。ちなみにあの↑「団扇を持つ若い女」が手に持ってる団扇は、当時パリ博覧会で日本が紹介され、熱狂的に迎えられたからだとか。浮世絵はよく聞く話だけどこんなものまで! ビックリ。
今回約80点のルノワール作品が揃えられ、満足でした。そして意外だったのが、ルノワールって日本所蔵の作品が結構あるのね。一生土を踏むことはない極東の文化のかけら、団扇を描いてたルノワールが、100年以上も経って自分の作品がそこに行くとは思いもしなかったでしょうね。

ところで、なぜだかやることが裏目裏目に出てしまう日ってあるもので、この日がそう。この美術館への私のいつもの行き方よりももっと近い方法があると聞いたので試してみたら、迷って余計に時間がかかったし、帰りはいつもの行き順でと思ったら、来たのがいつもと違ったせいでまた間違えて時間がますますかかる。大阪駅には15分おきの新快速が出たばかりというタイミングで着くし、もうヘトヘトだったのでコーラでも飲みながら帰ろうとキオスクを見たら、(ク〇まずい)zeroカロリーのコーラしか売ってなくてあきらめた。
あ、一番ガッカリしたのが、美術展近くのイタリア料理店で¥500ランチをやってて、おお、これが噂のデフレの助長! 子羊肉のパスタとパンとスープで¥500?!と入ってみたの。うちの近くにはこういうのないし。そしたら・・・やっぱク〇まずい(泣) まずいぐらいなら良いけど店を出た後に気持ち悪くなっちゃった。子羊肉なんて得体がしれなくて、何個か食べてわきにのけた。パンも大きいだけでねっちょりしてるし、唯一青豆のスープだけ美味しかった。
デフレだ節約だってホントに世間はあんなまずいランチで満足してるんでしょうか? お弁当の方がよほど美味しいし、どうせお店で食べるならやっぱり倍の金額で美味しいものが良い。服も安いのを5枚買うのを我慢して、着て気持ちよくなるような良いものを1枚だけ買いたい。なんか、日本全体がもはや流行のように「安い、節約」という名の罠に嵌って、どんどん首をしめて楽しみも忘れちゃってる気がしてならないんだけどな。
by bigblue909 | 2010-05-15 14:06 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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