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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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「ゴッホ展」 in 国立国際美術館

東京で開催されてる時から、大阪に来ることを心待ちにしてたゴッホ展。折りよく会社の受付に招待券が積んであるのを発見して拝借←パクッたとも言う。早速行ってきましたぞ。「ゴッホ展」 in 国立国際美術館_a0031041_14152274.jpg
平日の午前中に行ったのに、ものすごい人・人・人。有名な‘花魁’の絵の前なんて、コーナーに置いてあったせいもあって、人だかりで近づけなくてよく見えなかった。一体平日でこれなら休みの日なんかどうなんだ? 恐ろしい・・・。

毎回感じるけど、やっぱり絵はライブなもの。絵の具が光に当たってキラキラしたり、油絵独特の立体的な感じを肉眼で見ると、印刷ってなんなんだ・・・と思ってしまう。いや、もちろん例外もあるけど。あたしはある画家のシルクスクリーンの絵を持ってるんだけど、この人の原画を初めて見た時は、そのギャップに愕然とした。高価だったせいもあって、その印刷技術が原画を上回ってたから。
その点やはり名画家の領域に達する人の絵は違いますね。というのは半分は世間の刷り込みによるんだと思うけど(笑) 実際ゴッホは生涯1枚しか絵が売れなかった人で有名なわけだし、芸術の評価なんて、本当にいい加減なものかもしれない。

気に入ったのは「夜のカフェテラス」。あたしは人がいる風景が好き。そして青と黄色という色の組み合わせが、個人的に大好き。お店のルーフに店内の光が反射する様は、絶対に印刷物で「ゴッホ展」 in 国立国際美術館_a0031041_14154879.jpgは見れないので、肉眼で確認するべし。そして同じ青と黄色という組み合わせが綺麗な「種まく人」「糸杉と星の見える道」も。こういう色使いにはため息。
ただ、このゴッホの場合、模写やなんかが多くて・・・と難癖をつけたくなるんだけど、貧乏ゆえにモデル代が払えなかったという説明書きを読むと、一人かなちーくなり、胸を痛めたBB。

そんでひとつ、ハッと目にとまった絵が。ゴッホのではなく、ゴッホが影響を受けたというドービニーの「夜明けの羊舎」。地味~な感じだけど、角度によって空の色が銀色にギラギラと光って驚きます。な・なんだこれは! と。すごいぞ。画像を探したけどなかった・・・。
帰りは浮いた入場料で「夜のカフェテラス」のブックカバーを買った。これがよくあるビニールの安っぽいのじゃなくて、ちゃんと布でできてて超お気に入りです。今回のグッズ販売は綺麗なものが多くてもっとほしかったんだけど、ただいま金欠のためあきらめました。

でも、作品は素晴らしいながらも、あたしはやっぱりこういう展覧会の雰囲気が苦手です。今までイギリスとスペインの美術館に行ったけど、どちらも人は多いながらも、建物自体が大きいから、人で絵が見えないなんてことはないし、めちゃめちゃ人が入る美術館では、きちんとゆとりを持って見れるような感覚で入場規制をしてる。東京で開催した時は待ち時間2時間なんて話も聞いたけど、きっとそれでも中はギツギツだったんじゃないかと想像する。
人の話し声でわあんとした所にいると疲れてしまうあたしは、絵を観てる時に感じられるくつろぎみたいなものは皆無で、早々に出てきてしまった。それを見越しての平日午前中だったのに、なんの効果もなかったな(泣) ああいうのを見るたび、時間に拘束されて利益をあげようとする日本人のゆとりの無さを感じます。だから電車も脱線しちゃうんだよ。

ところで、大阪は暑い! もう夏か!! ってぐらいの暑さでした。汗だくでフラフラになりながら歩き、なんでこんな格好して来ちゃったの? と自分を恨みつつ(いや、それでも十分薄着だったのだ)、明石に帰ってきて駅を出た瞬間、「す・涼しい・・・」というかちょっと寒い(汗) そうなのよ、その薄着で風邪引くかも? って心配しながら出て行ったはず。
確実に3℃は違ったと思う。あー明石ってなんて極楽な気候なんだ。
by bigblue909 | 2005-06-15 14:15 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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