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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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ミュージカル「ジキル&ハイド」を観たのだ。

22日にチョ・スンウのミュージカル、「ジキル&ハイド」を観て来ましたよ!
一応原作は事前に読んでおいたものの、「ジキルとハイド」という名前自体がすでに概念化して一人歩きしてるし、本のあの薄さ、あーこれはもう脚色しまくり必至・・・と思ったら案の定、違う物語になってた(というかこれがミュージカル版のスタンダードらしいけど)。そうなるとなにが困るかって、字幕をきちんと見なければいけないこと。ミュージカル「ジキル&ハイド」を観たのだ。_a0031041_1639923.jpgあたし的には、生のお芝居やミュージカルで字幕を読むぐらいなら、いっそなければ良いのに・・・と思う。ライブ感が半減してしまうから。けどやっぱり、ストーリーを追うのも大切なんだよねえ。

始まってしばらく経って、待望のチョ・スンウ登場。さすがにうまい。てゆーか、もうホントに期待以上の素晴らしさ。パワフルだし、表現力豊かだし、なによりこの人は演技も超一級だし。けど、他の人の感想を検索して読んでたら、この日の前半はあんまり調子よくなかったみたい。十分良かったと思うんだけど。
驚くのは、チョ・スンウだけでなく、全体のレベルがかなり高いこと。特に娼婦ルーシー役の女優(Wキャストだったらしい、この日はイ・ヨンミという人)の歌の素晴らしさと言ったらため息もので、この人が歌う度に客席から「ブラボー!」の声が飛んでいた。多分韓国からの追っかけだったんだと思う。
あと、あたしはミュージカルって実はセットや衣装ってすごく大事で、凝ってほしいタイプなのでそこも満足。ハイドが火を使って人を焼き殺したりするシーンとか、「どうやってるの?!」みたいなシーンもあったりして、ちょっと負けてられないわよ日本、て感じでした。

ジキルとハイドの切り替わりは、長い髪を束ねた時がジキル、外すとハイドという感じなんだけど、外見の違いはそれだけで、全く別人のような表現をします。二人が言い合う(?)シーンでは髪を半分だけ束ねて右、左と向きながら演じ分ける、その迫力は圧巻!・・・なんだけど、一人コントのようであたしは思わず笑ってしまった(笑)
全体的に照明が暗めで、役者さんの表情も影になることが多かったんだけど、一度BBの正面あたりで明るいライトの下でスンウが客席に向かって話すシーンがあって、ばっちり合ったね、目←多分幸せな勘違い。
スタンディング・オベーションのカーテンコールでは、最後にニコニコで出てきたチョ・スンウが、ジキルの笑顔から一転、髪を振り乱してハイドに変わったのを見て、さすがにあたしも「おおお!」と声をあげてしまった。粋な演出です。

会場は女性ばかりなんだろうと予想してたけど、夫婦で来てる方、男同士、男性一人、などもチラホラいて、日本のお芝居を観るのとなんら変わらない客層。韓国語も聞こえたし、日本語ペラペラだけどお母さんに「オモニ!」と呼びかける子とか、多分在日と思われ。
韓流ブームの恩恵とはいえ、数年前の日本で韓国のミュージカルを観るなんて想像もつかなかったろうし、こうしてハイレベルな他国のものに触れるって、幸せなことだと思います。好き嫌い関係なく、あたしは偏見なしでいろんな国のものに触れていきたい。
そうそう、学習用CDとは違って激早の韓国語は、当然ながら聞き取りお手上げ状態だったけど、一度だけ字幕にないのにわかったセリフが。それは
「きひひひひ僕の子猫ちゃん、きひひひひ」
というものでした。馬鹿ですね、あたしは・・・(泣)
そしてひとつ覚えた単語は、殺人→サリン、というのですね。サリン♪ サリン♪ と傘を持って踊るシーン。そうか、地下鉄サリン事件て地下鉄殺人事件てことだったんだ(違)。

ちなみに、今まで観たミュージカル、勝手にBB的国別比較。
ロンドン「オペラ座の怪人」>韓国「ジキル&ハイド」>日本・劇団四季>ブロードウェイ「キャバレー」
え? なにか違和感あり? 何度も書いてるけど、ブランドに惑わされるな! ということです。
by bigblue909 | 2006-03-28 08:56 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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