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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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「生誕100年記念 ダリ展」 in サントリー・ミュージアム

平日にも関わらず、大阪・天保山には人・人・人・・・と思ったら、ほとんどが中国人観光客だった。あの‘シャ行’と「ツー」という音ばかり耳につく中国語があちこちから。すごい、どんだけ景気がいいんだ中国。けど、みんな海遊館かアイマックスシアターが目当てだったようで。
「生誕100年記念 ダリ展」 in サントリー・ミュージアム_a0031041_99079.jpg
というわけでサントリー・ミュージアム。
まず初めに謝っておきますが、あたしはこれイマイチでした、すみません。いや、ちょっと検索かけただけで、「面白かった」という感想だらけだったので。
・・・・・・と思ったら。
東京で開催したのとぜんっぜん違うのね。ネットで見ると、こんな絵なかったよ?! のオンパレード。ダリっていうと、時計とかがダリーンとしてる(というギャグを周りで必ず言う。関西人め)のをまず思い浮かべるじゃないですか。そういうのがない。デビューしたての頃の「偏執狂的=批判的手法」が確立されてない、‘絵画’という感じのものはあるし、晩年に書いた(これまた素に戻ったような)絵もある。ダリ主催のイベントを開いた時の写真もあるし、本を出版した時の手書きの原稿もある。本の挿絵も結構描いたらしく、それも展示してある。デザインした舞台衣装まである。
けど、肝心のダリーンがないのよダリーンが!! あたしは今日、あのグロテスクとも言って良い、変態ワールドを観に来たのよ! 比べてはいけないんだろうけど、マドリッドのソフィア王妃芸術センターにあったような、あのレベルの絵が一枚でもあれば、今日来た甲斐はあったはず・・・って、いたのは40分にも満たなかったのではないだろうか・・・。

けどまあ、良いのも何枚かはあった。上の絵↑みたいのも面白いし、↓あのフェルメールの「手紙を読む「生誕100年記念 ダリ展」 in サントリー・ミュージアム_a0031041_9104383.jpg女」をパクッたような絵が、視点を変えると実は人の顔が!!(小さい画像で見ると人の顔の方がはっきり見えますね)みたいな騙し絵的な物もいくつかあって面白かった。
結局、今回の展示会は真のダリ好きなら更に楽しめる! みたいな内容だったのではないだろうか。こんなこともしてたんだ、という、マニアな世界で。けどやっぱり、あたしはベタなものが観たかった。これぞダリっていうダリーンが(もうやめろ)。

ミュージアムを出てからMUSEのライブまで、腹ごしらえをするためにレストランに入ったら、隣のテーブルに年配のドイツ人女性が二人。帰る時に買い物した品物を椅子に忘れていったので、走って追いかけて行き、「これ・・・」と差し出したら、日本語で「あーすみません、ありがとう」だって、ガーン。生の「ダンケ!」が聞きたかったのぉぉ。多分旅行者じゃなくて日本に住んでる人だったんでしょうね。あたしは今後外国に行ったら「ありがとう!」と母国語を使うぞと固く誓った。
結局、予想を裏切られ続けた展覧会でした。予想外デース。
by bigblue909 | 2007-03-19 09:17 | エンタメ
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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