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イルカが愛を確かめにくる、青い海の底の日常生活

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音楽で振り返る映画11 「英雄 HERO」

音楽で振り返る映画11 「英雄 HERO」_a0031041_9302996.jpg先日、CD大整理の際に出てきて、こんなの買ったっけ?? と驚いたサントラ。買った時のビニールに入ったままでとっても綺麗。聴いてみてなぜ買ったことも忘れてたかわかった。とにかく同じ主旋律を音を変えて繰り返してるだけで、全く面白くないのだ。多分数回聴いて、奥にしまって記憶から消えたんだと思う。もったいなひ。

この映画はとにかく私には、トニー・レオンとマギー・チャンの再共演、これに尽きる。度々同じ映画に出て、噂も幾度となく流れた二人。トニーにはカリーナ・ラウという長年のパートナーがいて、その長すぎた春を今年中に終わらせる決意をしたらしい。そう、結婚。
一方のマギーはフランス人の映画監督と結婚・離婚したバツイチなわけだけど、その時の「次はトニーと?!」という私の儚い期待も、これで終止符を打つことになりそうだ。ああ、どうしてもどうしても、あの二人にくっついて欲しかったんだけどなあ。いや、これからはもしかして「リアル花様年華」? と、どこまでも夢想する私なのである、ふふふ・・・。

とは言っても「HERO」、チャン・イーモウ監督らしい色彩美と様式美に彩られた傑作ではある。次に作られた「LOVERS」も、チャン・ツィイーの素晴らしいパフォーマンスが見れる美しい映画ではあったものの(そして金城くんがカッコ良くてうふふでおほほな楽しみ方もあったものの)、なんとなくストーリー的に破綻してる感があり、どうしても「HERO」から数段落ちたのは否めない。
そして今年公開された「王妃の紋章」では、昔のイーモウ監督のミューズでもあり恋人でもあったコン・リー姐さんとの再びのタッグに興奮したけど、やっぱり、「LOVERS」よりもさらに大味になってしまった感じがした。

そもそも、初めて武侠映画というものを劇場で観たのは、アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」で、私にとっては「なんだこりゃ」という感じ、この時のチャン・ツィイーの尻の青い洟垂れ娘っぷりの第一印象が、長いことつきまとって全然良いイメージがなかった。
でもその後にビデオで観たウォン・カーウァイ監督の「楽園の瑕」はすごく良かった。まあこれはただ武侠の名を借りてカーウァイ的世界を繰り広げてるだけなので、好きなのは当たり前なんだけど・・・(ちなみにこれの音楽もドラマ性とメリハリがあり、この「HERO」のサントラと比べると全然面白い)。
しかしながらこの近年のイーモウ監督の一連の武侠モノ、去年のツィイー主演の「女帝」など、なぜか劇場でこの手の映画をやる度に観に行ってしまう。「その年のmyベスト」に入るようなものは稀なんだよなーと思いつつ、どうせまた最後はみんな死ぬんだろうなと思いつつ。
ワダ・エミなどの有名デザイナーを引っ張り出した、ため息がでるような衣装を見るために。極彩色の調度品を見るために。中国ならではの、広大な敷地を贅沢に使った宮殿を見るために。人海戦術を駆使した戦闘シーンを見るために。ユエン・ウーピンの舞踏のようなアクションを見るために。どうしても劇場に行ってしまう。私の中ではこれは、テレビなんかで済ませて良いジャンルではないのである。

ちなみに・・・イーモウ監督が指揮をとると、何年も前から宣伝していた北京オリンピックの開会式。金曜日だったおかげで、疲れ果てた私はテレビの前で爆睡してしまった。一度うっすら目を開けたら、怖いぐらい揃った男の人たちがなんかやってた。次に目覚めたのは日本選手団のちょうど二つ前ぐらいの国の行進の時。なので日本の登場は見れたんだけど、・・・・・・だからどうした、という気分は拭えず。なぜだか毎回毎回、オリンピックの開会式というものをまともに見たことがない私なのであった。
by bigblue909 | 2008-08-19 09:33 | 映画
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ビッグブルーの本気な無駄話。


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